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    <title>かんかん！ -医学書院の看護師向けWebマガジン-</title>
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    <title>「まんがだからわかる！できる！看護のための薬理学レッスン」～Lesson24　糖尿病治療薬～</title>
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    <published>2026-04-13T01:30:16Z</published>
    <updated>2026-04-13T02:47:49Z</updated>

    <summary>インスリン製剤だけじゃない！　インクレチン関連薬の処方が増えています</summary>
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        <![CDATA[<div><br></div>
<div>
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson24_nursekusuri_1.jpg" width="90%" alt="Lesson24　糖尿病治療薬1" style="margin: 20px auto">
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<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson24_nursekusuri_7.jpg" width="90%" alt="Lesson24　糖尿病治療薬7" style="margin: 20px auto">
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson24_nursekusuri_8.jpg" width="90%" alt="Lesson24　糖尿病治療薬8" style="margin: 20px auto">
</div>
<div style="font-weight:bold;width:95%;">
<p style="text-align: right"><strong>NEXT coming soon...⇨</strong></p>
<p style="text-align: left">
<a href="http://igs-kankan.com/article/2026/01/001477/index.html"><strong>⇦BACK</strong></a><strong>（過去記事の<a href="http://igs-kankan.com/article/2023/05/001441/">アーカイブはこちら</a>から）</strong>
</p>
</div>]]>
        <![CDATA[<p><br></p>]]>
    </content>
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    <title>べーきゃんの演劇を観に行ってきた</title>
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    <published>2026-02-13T01:48:40Z</published>
    <updated>2026-02-13T06:16:23Z</updated>

    <summary>活動見学会は大盛況！ こんにちは、『精神看護』編集室の金子で...</summary>
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        <![CDATA[<h2 style="margin-bottom: 2em;">活動見学会は大盛況！</h2>
<div style="line-height: 2em; font-size: 0.8em;">
<p style="margin-bottom:1em;">こんにちは、『精神看護』編集室の金子です。昨年12月に代官山蔦屋書店にて開催された、伝説のイベント「<a href="http://igs-kankan.com/article/2025/12/001476/" target="_blank">対話について対話する一日</a>」に参加していた、就労継続支援B型の事業所「BaseCamp」（通称：べーきゃん）が、活動見学会を開催するというので、これはと思い、1月23日の金曜日、べーきゃんのある東京都豊島区千川へ行ってきました。お日柄もよく、１、２、３ダ―。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/0fb82a426c3703d469abc8f6b9ae687bd658970f.jpg" width="400" height="" alt="べーきゃんの演劇を観に行く_1" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 活動見学会にはたくさんの人が！<br></div>
<p style="margin-bottom:1em;">蔦屋書店のイベントでは『べーきゃんクリニック』という、即興を多く取り入れた奇想天外感強めの劇を披露されていましたが、今回は代表作『VOICE!!!!!』の「Rバージョン」なるものを上演するそうです。さて、いかなる劇なのでしょうか。</p>
<h2 style="margin-bottom: 2em;">演劇作品『VOICE!!!!!』とは何だ？</h2>
<p style="margin-bottom:1em;">まず、なんでタイトルがVOICEなのか、というところからですが、配布されたパンフレットにこう書いてあります。</p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;font-weight: bold;"><strong><em>「自分にやってくる声」をテーマにしたベースキャンプの演劇作品『VOICE!!!!!』</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;">なるほど、利用者さんにやって来る「幻聴」や、どこからともなく聴こえてくる「心の声」をテーマにするからVOICEなんですね。また、パンプレットにはこんなことも書かれています。</p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;font-weight: bold;"><strong><em>語られたエピソードをみんなで演じます。台本や決まったセリフがなくても即興でやってみる。そうやって劇が立ち上がります。</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;">ふむふむ。少し補足すると、「語り合い」の活動のなかで語られた、利用者さんの個人的なエピソードについて、感想を言い合ったり、解釈を考えたりしながら、劇を仕立てていくということです。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">これは、劇作家で演出家の岩井秀人さんが行っているワークショップ「<a href="https://note.com/iwaihideto/n/n823263082d97" target="_blank">ワレワレのモロモロ</a>」に通ずるところがありますね。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">では、概要がわかったところで『VOICE!!!!! ～Rバージョン～」のほう見ていきたいと思います！</p>
<p style="margin-bottom:1em;">そうそう、Rバージョンというのは、主人公の方のイニシャル「R」に、由来しているとのことです。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/d27c179de0132a35dcd843ffb75753578ab5ecca.jpg" width="400" height="" alt="べーきゃんの演劇を観に行く_2" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> パンフレットの表紙。何かとかけ声が多いべーきゃんです。<br><img src="http://igs-kankan.com/article/25eca5c2df18488a45cb40f5c11fad3de36edac8.jpg" width="400" height="" alt="べーきゃんの演劇を観に行く_3" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> パンフの中はこんな感じ<br><img src="http://igs-kankan.com/article/22d9d453aaa0e2f4fef2813d94ca244e6ea48a12.jpg" width="400" height="" alt="べーきゃんの演劇を観に行く_4" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> パンフの中、続き<br></div>
<h2 style="margin-bottom: 2em;">聴こえてきてしまう「声」を演劇にする</h2>
<p style="margin-bottom:1em;">劇の主人公Rさんは、電車に乗ることに困難を感じています。電車に乗っていると不安を覚え、どこからかやって来る「声」たちに圧迫されていきます。「なんで、お前はそんなことができないんだ」「子どもだってできるのに」......みたいな。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/d7092dc820fb4beb3178c432872bf6354cdc40f4.jpg" width="400" height="" alt="べーきゃんの演劇を観に行く_5" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> やって来る「声」に、圧迫される主人公<br></div>
<p style="margin-bottom:1em;">電車に乗れないのだから、遠くの職場に行くことはできない、友だちと飲みに行くこともできない。「できます！」「行きます！」と答えては、どうしても電車に乗ることができず、結局断りを入れることに。そんなことの繰り返し。主人公の苦悩は深まります。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">そこから、いろいろあって、主人公は「声」たちと向き合っていくことに、こころを決めます。そして「声」たちに自分で名前を付けることにして......</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/60b87a54a225a2b88259c9da146e06430b483c35.jpg" width="400" height="" alt="べーきゃんの演劇を観に行く_6" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 語りかけてくる「声」たちと向き合う主人公<br></div>
<p style="margin-bottom:1em;">以上、大変ざっくりで恐縮ですが、こんな感じの劇です。この劇、写真と文字で表現することなかなか難しく、レポートはここまでとさせていただきます。もっと知りたい方は、是非べーきゃんで実際に体験されてください！</p>
<h2 style="margin-bottom: 2em;">目的を演劇に置き換えてみる</h2>
<p style="margin-bottom:1em;">さて、12月の蔦屋書店のイベントと今回の見学会にて、べーきゃんの2作品を見させていただいたわけですが、最後にちょっとまとめ的なことを書かせていただきたく思います。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">自分の体験を語り、参加者と共有するという活動は、多くの事業所で行われていることのように思います。事業所のみならず、教育機関や企業の研修とかでも。そして教育者や研修の講師は、このように言うかもしれません、</p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;font-weight: bold;"><strong><em>この取り組みには「自分の体験を他者に語ることで自己理解を深め、それを共有することで他者理解につなげる」という目的がありますと。</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;">それはそうだと思います。自己理解、他者理解とても大切です。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">でも、なんていうか、こういう明け透けな目的を掲げてやったところで、いい方向に行くのかな......と思ったりします。狙ってやると、どうしても外れてくるというか、狙うから外れるというか。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">べーきゃんの演劇の取り組みは、目的を「自己理解・他者理解」から「劇をつくる」に置き換えることにより、偶然に起こって来ることを感知可能にするということではないでしょうか。目的に縛られているときには、気づくことができない感情や理解に、触れることができるようになるという。それが自然と自己理解、他者理解につながっていく。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">かつ、べーきゃんが考えているのは、そうやって完成した劇が観て面白いものでありたいと。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">全国に、アートの制作を主な活動としている作業所は、数多くあります。利用者が制作したアートをギャラリーや美術館で展示し、それらはアトリエやネットで誰でも購入することができます。株式会社として障害者アートを制作・販売し、大きな利益を上げているところもあります。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">べーきゃんは、活動のなかでつくられた劇を面白いものにして、外に持っていきたいのだと思います。あわよくば商品化のようなことも。代表の中島さんに直接お聞きしたわけではありませんが、自分はそのように感じています。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">実は、この見学会に日本大学芸術学部の教員の方と学生さんがいらしていました。演劇をつくることの意味とともに、作品そのものの面白さを確かめに来られていたのかもしれません。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">筆が滑ってきましたね、このあたりでやめておきます。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">ただはっきり言えることは、べーきゃんは演劇に本気であるということです。そんなべーきゃんを『精神看護』は、これからも応援していきたいと思います。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">同時に、精神医療と演劇、ケアと演劇について活動をされているすべての方に、エールを送らせていただきます。そして、よろしければ、取材にも行かせていただければと存じています。（文責：金子力丸）</p>
<h3 style="color:#434da2;margin-top:2em;font-weight:bold;"><strong>【べーきゃん今後の予定】</strong></h3>
<p style="margin-bottom:1em;">■ 2026年 2月23日（月祝）14：00～17：00<br><a href="https://peatix.com/event/4843367" target="_blank"><strong><span style="font-weight:bold;">支援職向けの会「S.O.S！～ケアとアナキズム～」</span></strong></a><br>ゲスト：栗原康さん<br>支援職も「えすー・おー・えす！」って、ほんとに言ってみる日。栗原康さんのお話を聞いたり、おしゃべりしたり。<br></p>
<p style="margin-bottom:1em;">■ 2026年 2月27日（金）13：30～14：30<br><a href="https://forms.gle/BpVMQyv64YReF3kE8" target="_blank"><strong><span style="font-weight:bold;">「べーきゃん活動見学会」</span></strong></a><br>BaseCampの活動をご紹介します。「どんな場所？」「何してるの？」が気になる方、ぜひお気軽に！<br></p>
<p style="margin-bottom:1em;">■ 2026年 3月15日（日）13：30～15：45<br><a href="https://peatix.com/event/4858816" target="_blank"><strong><span style="font-weight:bold;">「いつのまにかラッパー！になるワークショップ 」</span></strong></a><br>日々のもやもや、言葉にならない感覚。ビートに押し出され、いつのまにかラップになっていく。<br></p>
</div>]]>
        
    </content>
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    <title>「まんがだからわかる！できる！看護のための薬理学レッスン」～Lesson23　抗炎症・解熱鎮痛薬～</title>
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    <published>2026-01-16T03:52:29Z</published>
    <updated>2026-04-13T02:44:56Z</updated>

    <summary>なじみのある薬代表「NSAIDs」ですが，胃腸障害と腎障害はなぜ起こる？</summary>
    <author>
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        <![CDATA[<div><br></div>
<div>
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson23_nursekusuri_1.jpg" width="90%" alt="Lesson23　抗炎症・解熱鎮痛薬1" style="margin: 20px auto">
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson23_nursekusuri_2.jpg" width="90%" alt="Lesson23　抗炎症・解熱鎮痛薬2" style="margin: 20px auto">
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson23_nursekusuri_3.jpg" width="90%" alt="Lesson23　抗炎症・解熱鎮痛薬3" style="margin: 20px auto">
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson23_nursekusuri_4.jpg" width="90%" alt="Lesson23　抗炎症・解熱鎮痛薬4" style="margin: 20px auto">
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson23_nursekusuri_5.jpg" width="90%" alt="Lesson23　抗炎症・解熱鎮痛薬5" style="margin: 20px auto">
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson23_nursekusuri_6.jpg" width="90%" alt="Lesson23　抗炎症・解熱鎮痛薬6" style="margin: 20px auto">
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson23_nursekusuri_7.jpg" width="90%" alt="Lesson23　抗炎症・解熱鎮痛薬7" style="margin: 20px auto">
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson23_nursekusuri_8.jpg" width="90%" alt="Lesson23　抗炎症・解熱鎮痛薬8" style="margin: 20px auto">
</div>
<div style="font-weight:bold;width:95%;">
<p style="text-align: right"><strong><a href="http://igs-kankan.com/article/2026/04/001479/" target="_self">NEXT⇨</a></strong></p>
<!--
<p style="text-align: right"><strong><a href="http://igs-kankan.com/article/2026/04/001479/index.html">NEXT ⇨</a></strong></p>
-->
<p style="text-align: left"><strong><a href="http://igs-kankan.com/article/2025/10/001473/index.html">⇦BACK</a>（過去記事の<a href="http://igs-kankan.com/article/2023/05/001441/">アーカイブはこちら</a>から）</strong></p>
</div>]]>
        <![CDATA[<p><br></p>]]>
    </content>
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    <title>代官山 蔦屋書店イベント「対話について対話する一日」参加レポート ［会場参加編］</title>
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    <published>2025-12-26T07:02:11Z</published>
    <updated>2025-12-26T05:58:40Z</updated>

    <summary>［会場参加編］対話とエンタメ それでは、［対談編］に続き、［...</summary>
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        <![CDATA[<h2 style="margin-bottom: 2em;">［会場参加編］対話とエンタメ</h2>
<div style="line-height: 2em; font-size: 0.8em;">
<p style="margin-bottom:1em;">それでは、［対談編］に続き、［会場参加編］のレポートのほう、やっていきたいと思います。おさらいしておくと、会場参加型のプログラムは以下の3つになります。</p>
<ul style="margin-left:2em;margin-bottom:1em;">
<li>就労継続支援B型事業所BaseCamp「ラップやら寸劇やら」</li>
<li>オープンダイアローグ・シナリオ朗読会</li>
<li>フィッシュボール大会</li>
</ul>
<p style="margin-bottom:1em;">タイトルだけでは、いったい何だろう？？？ という感じですよね。お任せください、そのためにこのレポートが存在しています。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">それでは、就労継続支援B型事業所BaseCamp、通称べーきゃんの「ラップやら寸劇やら」から、ヒア・ウィ・ゴー。</p>
<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;"><strong>■ べーきゃんがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!</strong></h3>
<p style="margin-bottom:1em;">朝のイントロダクションで、白石さんがこんなことをおっしゃっていました。</p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;font-weight: bold;"><strong><em>べーきゃんですが、非常に力が抜けた面白さがあるんですが、ただ、当たり外れがあって、スベることがままあるんですね。まあ、スベっちゃったときはスベりを楽しむということで。</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;">むむ、そうなのか。とすると、今日は当たりなのか外れなのか？ 力が抜けたべーきゃんとは裏腹に、見るほうは力が入ります。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">あ、べーきゃん入ってきました。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/6778a7ed53b2d4162b552062d72ad03eb1fddb30.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_1" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"></div>
<p style="margin-bottom:1em;">いきなり出ました！　これは、スティーブン・マーチン脚本・主演の映画『サボテン・ブラザース』に登場する3人組のお得意ポーズ（5人いるけど）。いやはや、これからいったい何が起こるのか、想像もつきません！　以降、紙芝居風に写真メインで届けします。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/35d62505655c5ab871a4a507fcad3896a0b88a04.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_2" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 会場から相談者が壇上へ。ようこそ、べーきゃんクリニックに。お悩みを聞いていきます。<br><img src="http://igs-kankan.com/article/973115411be87d7d49bc9a71c4a5e27d17d184af.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_3" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> べーきゃんクリニックですが、どうやら壇上にいる待合室メンバーが、相談者のお悩みについてリフレクティングをするということのようです。<br></div>
<p style="margin-bottom:1em;">待合室メンバーヨシダさんの口上からクリニックは始まります。</p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;font-weight: bold;"><strong><em>ここはべーきゃんクリニック、とびらも壁もございません。おはなしすべて筒抜けです。<br>解決なんぞ、いたしません。それでも何かが少しだけ、動き出すかも、、、出さないかも。<br>もしよかったら少しだけ、あなたのおはなしきかせてね。もしよかったら、どうぞどうぞ。<br>あなたも私もありゃしない～～</em></strong></p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/0f3589a9f140dc6fc96072944a9089bd4b8282eb.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_4" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 待合室メンバー、アリスさんの自己紹介。<br><img src="http://igs-kankan.com/article/ede4291d73c7b86a339513ad61765659869643f6.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_5" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 同じく待合室メンバーのタンバさん。<br><img src="http://igs-kankan.com/article/e5da7ee31299993ea7456da9d367a8ab1be5dc9f.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_6" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> ヨシダさんは、ラップで自己紹介。<br><img src="http://igs-kankan.com/article/2c31738b3de968588aba77abeef7eef9377e7d45.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_7" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> クリニックの院長はぴよちゃん先生です。寝てるので、起こしていきます。<br><img src="http://igs-kankan.com/article/607df2529c450c8b45139e21117695176b4e215e.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_8" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 起きました！　どうやら最後に処方箋が先生から出されるようです。<br><img src="http://igs-kankan.com/article/4c395aa588fc1182d7d4c7ae6ef78e617303ce05.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_9" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 待合室メンバーとぴよちゃん先生とでぐだぐだ（？）のリフレクティング。<br><img src="http://igs-kankan.com/article/26a450facee30bebb41fa7991ee2214f949cba18.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_10" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> でもって、最後はラップにて大団円！</div>
<p style="margin-bottom:1em;">いかがでしょうか。伝わりましたでしょうか。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">個人的な評価を申すと、ネタの当たり外れは、当たり7、スベり3といった感じですかね。ですが、当たりの部分がめっちゃいい当たりだったので（ぴよちゃん先生を起こす場面、めちゃめちゃ笑えます）、全体として、べーきゃんクリニックは10点満点の大・成・功！</p>
<p style="margin-bottom:1em;">メンバーの皆さん、スタッフの中島さん、木村さんおつかれさまでした！</p>
<p style="margin-bottom:1em;">それでは、おあとがよろしいで。</p>
<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;"><strong>■ オープンダイアローグ・シナリオ朗読会</strong></h3>
<p style="margin-bottom:1em;">さて場面かわりまして、こちらは、お客さん含めた全員参加のプログラムになります。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">シナリオの朗読は、斎藤環さんや大井雄一さんが、オープンダイアローグの体験や、トレーニングの一環として行っている方法とのことです。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">今回使用するシナリオは、星野さんが胃腸炎を患いながら書き上げたという渾身の作品。登場人物は、相談者のミカ、母の由美子、ソーシャルワーカーの資格を持つ春畑、看護師の資格を持つ吉田、経験専門家でオープンダイアローグを学んでいる道場の５人で、ある町の保健室で開かれる「お茶会」が舞台。保健室が主宰するオープンチャットにミカが「お茶会希望」と書き込んだことから開催が決まった。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">参加者はそれぞれ登場人物の誰かになり、各役の代表者1人が、壇上で実際に朗読を行います。他の参加者は、自分と同じ役の人のセリフを注意して聞き、朗読が終わったあと、役ごとのチームに分かれて感想を出し合います。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/a58a7a9c1bc8eec837e780c428d6976d2779a294.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_11" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 1チームが、壇上で朗読を行う。<br><img src="http://igs-kankan.com/article/95dced3059843a53fed2ddf300a4b14999bb3315.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_12" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 役ごとのチームに分かれてミーティング。</div>
<p style="margin-bottom:1em;">各チームとも、ミーティングは盛り上がり、全体への報告のときも、次々と手が挙がりました。出された感想を以下に掲載します。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">シナリオへの感想、登場人物がそれぞれどういう役割を担っていたか、需要だと思ったシーン、実際の臨床と比べてどうか等々、いろいろですね。</p>
<div style="margin-left:2em;margin-bottom:1.5em;">
<p><strong><span style="font-weight: bold;">（相談者のミカチーム）</span></strong></p>
<ul style="margin-left:1em;">
<li>ミカがこの「お茶会」に来てみようと思ったことがまずすごい。</li>
<li>リフレクティングと思われる場面のあと、ミカが口を開くようになるところが興味深かった。</li>
<li>ここで出されたのはそれぞれの感想なのに、その感想がつながっていくのが面白かった。2周回った。</li>
<li>シナリオ、パーフェクトだった。</li>
</ul>
</div>
<div style="margin-left:1em;margin-bottom:1em;">
<p><strong><span style="font-weight: bold;">（母親の由美子チーム）</span></strong></p>
<ul style="margin-left:1em;">
<li>役割を捨てるというところがすごい。例えば由美子はミカのお母さんではなく、由美子さんとして話しているという点。</li>
<li>家族だと、察し合う、話さなくてもわかるという前提ができてしまっているので、第三者の存在は重要。</li>
<li>ミカが話しているところに由美子が割って入る場面があった。話を奪わずに「話す」と「聴く」を分けることが重要。</li>
<li>割って入りたくなったときどうすればよいかについて。話す順番が必ず回ってくることを共有すればいい。</li>
</ul>
</div>
<div style="margin-left:1em;margin-bottom:1em;">
<p><strong><span style="font-weight: bold;">（ソーシャルワーカーの春畑チーム）</span></strong></p>
<ul style="margin-left:1em;">
<li>春畑は全体を見る人だったので、出た感想は春畑個人より全体に対する感想が多かった。</li>
<li>ミカや由美子が「～で」「～じゃん」のように言いっぱなしが多いのに対し、春畑は「～ます」「～しました」のように、語尾をしっかり付けている。なので、春畑が話すことにより区切りが生まれ、次の話に行きやすくなっているように感じた。</li>
<li>うつが原因だという観点が、次第に工務店に冷たくあしらわれたというところに変わっていくのが面白かった。</li>
<li>シナリオだからいいなと思った。シナリオだから、安心して聞くことができた。</li>
</ul>
</div>
<div style="margin-left:1em;margin-bottom:1em;">
<p><strong><span style="font-weight: bold;">（看護師の吉田チーム）</span></strong></p>
<ul style="margin-left:1em;">
<li>ミカと同じ看護師でありながら看護師の専門性は放棄し、ミカや由美子の感情をていねいに拾って、言葉を置いていく役割だったように思う。それにより、ややこしくなった状況がほぐれていったのではないか。</li>
<li>このシナリオは、臨床で実際に行うミーティングとくらべて、会話量は多いか少ないか？ また、1回のミーティングに、何回くらいリフレクティングが入るのか？　<strong><span style="font-style:  italic;"><em>→1人1人の発話量は実際の臨床を思い浮かべながら書いてみました。リフレクティングの回数については決まっていることはなくて、その時々の流れで決まると思います。リフレクティングなしで1回のミーティングが終わることもあります（星野）</em></span></strong></li>
</ul>
</div>
<div style="margin-left:1em;margin-bottom:1em;">
<p><strong><span style="font-weight: bold;">（経験専門家の道場チーム）</span></strong></p>
<ul style="margin-left:1em;">
<li>語らず、静観している人だが、要所要所で重要な言葉を置いていた。ミカの感情にも影響を与えていた。</li>
<li>沈黙をシナリオ上で表現するとき、「......」ではなく「10秒沈黙」のようにト書きにするとよいのではないかと思った。　<strong><span style="font-style:  italic;"><em>→この発想はなかったので、聞けてよかったです。ありがとうございました。（星野）</em></span></strong></li>
<li>高校で教育相談やっているが、家族ぐるみで行う問題解決法として、オープンダイアローグは有効だと感じた。</li>
</ul>
</div>
<p style="margin-bottom:1em;">イベント開始から5時間が経過していますが、皆さん大変熱心に参加されていました。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">ここで、おやつ休憩。本イベントのために焼かれた <a href="https://store.tsite.jp/daikanyama/floor/shop/anjin/" target="_blank">Anjin</a> オリジナルのガレットブルボンヌが振舞われました。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/935d24bbcc6463ef0bdcaf7c5e02da4cf9ac34be.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_13" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"></div>
<p style="margin-bottom:1em;">時刻は16時30分、やや陽が傾いてきました。</p>
<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;"><strong>■ フィッシュボール大会</strong></h3>
<p style="margin-bottom:1em;">シナリオ朗読会のあと、向坂さんと星野さんの対談を挟み、いよいよ最後のプログラム、フィッシュボール大会です。イベント開始から8時間強、陽はすっかり落ち、ここからは夜の対話の時間です。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/50402a08e738c15b38ca3a8ea77afd3a336cdea6.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_14" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"></div>
<p style="margin-bottom:1em;">フィッシュボールは英語で書くとfish bowlですね。そのままの意味だと金魚鉢ですが、金魚鉢は丸くて透明であることから、輪になって座る閉鎖的でない空間という意味で、フィッシュボールが使われているのだろうと想像します。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">舞台に5脚いすを置き、話したいことがある人はいすに座って話をして、もういいかなと思ったら抜けていきます。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">1人が抜けたら1人が入るを繰り返し、そろそろ終わりにしますかねというとこまで語りのリレーを続けていきます。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/9b3b03e3cab0147b38de61c05466899c61c64135.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_15" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"></div>
<p style="margin-bottom:1em;">ちなみに、語りの一番手は、べてるの家の向谷地生良さんでした！</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/362264c121eaca170d7fbe565bd49c4722f0084a.png" width="400" height="267" alt="対話とエンタメ_16" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"></div>
<p style="margin-bottom:1em;">何だか、林間学校でやるキャンプファイヤーみたいですね。火を見ながら話をしたり聞いたりしているうちに、火の粉を上げバチバチと燃えていた火が、徐々に弱くなり、少しずつイベントが終わっていくという。火が消えたら今日はおしまい......</p>
<p style="margin-bottom:1em;">それでは、このレポートもこのあたりで終えていきたいと思います。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">そして、またどこかでお会いしましょう。だって、対話の目的は対話を続けることだけですから。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">最後まで読んでいただき、ありがとうございました。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;">
<p><a href="http://igs-kankan.com/article/2025/12/001475/index.html">（対談編はこちら)</a></p>
</div>
<div>
<p></p>
</div>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;text-align: right;">レポート：金子力丸（医学書院）</div>
</div>]]>
        
    </content>
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    <title>代官山 蔦屋書店イベント「対話について対話する一日」参加レポート［対談編］</title>
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    <published>2025-12-19T03:06:33Z</published>
    <updated>2025-12-26T05:43:36Z</updated>

    <summary>［対談編］ 対話は続くよ、いつまでも ■ 対話はいずこに.....</summary>
    <author>
        <name>igs-kankan</name>
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    <category term="top" label="top" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
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        <![CDATA[<h2>［対談編］ 対話は続くよ、いつまでも</h2>
<div style="line-height: 2em; font-size: 0.8em;">
<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;"><strong>■ 対話はいずこに......</strong></h3>
<p style="margin-bottom:1em;">政治家、会社経営者をはじめ、医療者、教員、タレント、果ては昨晩飲み屋で隣になったサラリーマンまで、「大切なのは対話、必要とされるのは対話力」のようなことを口にします。ならば世の中には、さぞ対話が溢れているのだろう......。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">哲学研究者の永井玲衣さんは、第17回（池田晶子記念）「わたくし、つまりNobody賞」受賞記念講演「暴力に抗して」にて、こんなことをおっしゃっています。</p>
<p></p>
<p style="margin-bottom:1em;"><strong>対話という言葉はいま、世の中に歓迎されています。ですが、おそれられてもいます。対話が重要と言いながら、対話をしたがらない社会にわたしたちは生きています。</strong><br>（<a href="https://www.nobody.or.jp/jushou/17_nagai/speech_1.html" target="_blank">https://www.nobody.or.jp/jushou/17_nagai/speech_1.html</a>より引用）</p>
<p></p>
<p style="margin-bottom:1em;">わたしたちは対話が大切だと意気揚々と口にするのに、実際は対話することを恐れている。ああ、これは実感があります。普段生活していて、こころが癒されるような対話に出会うことはほとんどないし、今日は一日、ほぼ誰とも話をしていない。私たちが大切だと言う対話は、いったいどこにあるのだろうか。もしかすると対話は幻想......</p>
<p style="margin-bottom:1em;">ちょっと後ろ向きな感じで書き始めてしまいましたが、永井玲衣さんも出演された、代官山 蔦屋書店さん主催の1dayイベント「対話について対話する一日」（12月７日10:30～19:00）の参加レポートを綴っていきたいと思います。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">イベントでは、計7つのプログラム（対談４本、会場参加型企画３本）が企画されていたのですが、それぞれが素晴らしい対話の空間として存在し、対話には斯くも多くの形があるということを知る機会となりました。そう、対話は存在します、さまざまな形で。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">本イベントのナビゲーターは精神科医の星野概念さんと編集者の白石正明さんで、永井さんほかの出演者は、出演順に英文学者の小川公代さん、校正者の牟田都子さん、就労継続支援B型事業所BaseCampの皆さん、精神科医の斎藤環さん、詩人の向坂くじらさんです。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">この豪華な面々が集まったイベントを、私のつたない筆でよきにレポートすることは不可能なように思うのですが、やるだけやってみます。もしよろしけば、お付き合いください。なお、レポートは【対談編】と【会場参加編】に分けて書かせていただきます。では、まずは【対談編】からどうぞ。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">※本イベントのアーカイブを、下記にて販売中です。<br><a href="https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/51778-1600551215.html" target="_blank">https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/51778-1600551215.html</a></p>
</div>
<div style="line-height: 2em; font-size: 0.8em;">
<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;"><strong>■ 対談プログラム１　星野概念×白石正明「イントロダクション」</strong></h3>
<p style="margin-bottom:1em;">先陣を切って登壇されたのは、星野概念さんと白石正明さん。これから、9時間に及ぶ長い旅路が始まるわけですが、お二人から、このマラソンイベントを理解する上で重要となることが2点示されたので、その紹介からレポートを始めます。</p>
<hr style="border: none; border-top: 1px dashed;margin-bottom:1em;">
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;"><em>星野　</em></span><em>「対話っていう言葉をいろいろなところで見かけるようになって、まあケアもですけれど。言葉が広まるのはとても重要だと思うんですが、言葉が広がって行くにあたり、広がり方がいろいろになり過ぎているっていうか......」</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;"><em>白石　</em></span><em>「対話とかケアとか、誤解されている部分もあるんですが、べてるの家の人たちは、誤解されてなんぼだって言うんです。可能性があるということだから。それに誤解されたほうが儲かりますよって（笑）。</em></strong></p>
<hr style="border: none; border-top: 1px dashed;margin-bottom:1em;">
<hr style="border: none; border-top: 1px dashed;margin-bottom:1em;">
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;"><em>白石　</em></span><em>「準備するとうまくしゃべれないので、なるべく準備をしないという準備をしてきました。けど9時間もつかな。」</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;"><em>星野　</em></span><em>「大丈夫ですよ、だって対話の目的は対話を続けることだけですから。」</em></strong></p>
<hr style="border: none; border-top: 1px dashed;margin-bottom:1em;">
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/12/a20040648f4a021cc81ab1c27ded12f59065036d-thumb-400x267-7321.png" width="400" height="267" alt="対話について対話する一日_1" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 白石正明さん（左）、星野概念さん（右）<br></div>
<p style="margin-bottom:1em;">とのことです。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">それでは、メインプログラムが始まります！　</p>
<p style="margin-bottom:1em;">まずは小川公代さんと牟田都子さんの対談「『ゆっくり歩く』についてゆっくり話す」です。</p>
</div>
<div style="line-height: 2em; font-size: 0.8em;">
<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;"><strong>■ 対談プログラム２　小川公代×牟田都子「『ゆっくり歩く』についてゆっくり話す」</strong></h3>
<p style="margin-bottom:1em;">突然ですが、シテとワキという言葉をご存じでしょうか？　もちろん知ってますという方もいらっしゃると思いますが、これらは能における出演者の役割を表す言葉です。シテは「仕手」または「為手」と書き、主役つまり語りの主体のこと指し、ワキはシテが話す語りの聞き手を指します。脇役という言葉の語源でもあります。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">もう少し詳しく言うと、シテは面をつけていて生身の人ではないという演出がされています。死んでしまったけれど、無念の思いが残っていて成仏できずいる人（お化け）で、誰かに話を聞いて欲しいと願っている存在です。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">一方のワキは、シテの無念を聞き、受け止めて成仏させる役目を担います。空に向かって無念を呟いているだけではシテは成仏できず、聞き手であるワキの存在があって初めて、思いを遂げることができるという構図です。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">さて、小川さんと牟田さんの対談ですが、どこかこのシテとワキの関係を思わせる雰囲気がありました。メインの話題が、小川さんのご著書『ゆっくり歩く』についてでしたので、シテは小川さんで、ワキは牟田さんですね。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">小川さんが語ったのはこの世への無念でなく、難病を患われているお母さんとの生活における苦労と苦悩（ロイヤルホストでの卵サッカー、電話での遠距離介護など）ですが、苦労・苦悩は牟田さんに話されているうちに、意味のある経験へと昇華され、小川さんの顔には次第に笑みが生まれ、いつしか「アントニオ猪木はすごい！」「オープンダイアローグよ、ありがとう！」と言いながら、牟田さんと二人で笑い合っています。苦労と苦悩は、無事に成仏しました、といったところでしょうか。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/12/0a0e7a5933c402d22a796c72d3a777d80e2d0607-thumb-400x267-7320.png" width="400" height="267" alt="対話について対話する一日_2" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 小川公代さん<br><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/12/71a985f100aea455dd627a6e45cf565ca782af43-thumb-400x267-7322.png" width="400" height="267" alt="対話について対話する一日_3" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 牟田都子さん<br></div>
<p style="margin-bottom:1em;">そして、牟田さんのワキぶりですが、さすが校正者のそれといった感じで、次から次へと小川さんの口から繰り出される言葉たちをいったん受け止めたのち、ラッピングをして小川さんにやさしく返したり、不意に客さんに渡したり、あるいはそっと空に戻してみたり。いろいろお持ちだなあ、そんな印象です。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">アーカイブを聴いていただくとわかるのですが、小川さんが関西弁で発する言葉の量とスピードは相当なものなので、それを受けとめる牟田さんの技量（というのかな？）には、感心しきりでした。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/12/817021684a6735256170dc01b244b774bedae219-thumb-400x267-7323.png" width="400" height="267" alt="対話について対話する一日_4" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"></div>
<p style="margin-bottom:1em;">以上、小川公代さんと牟田都子さんの対談を駆け足で紹介させていただきました。互いを尊敬し合うお二人の、何とも味わい深い対話でありました。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">よーお、ぽん！</p>
</div>
<div style="line-height: 2em; font-size: 0.8em;">
<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;"><strong>■ 対談プログラム３　永井玲衣×斎藤環「なぜ対話なのか」</strong></h3>
<p style="margin-bottom:1em;">またまた突然ですが、相撲はお好きですか？　1936年に来日し、大相撲を観戦した相撲好きの詩人ジャン・コクトーは、相撲の立ち合いを見て、「バランスの奇跡だ！」と叫んだそうです。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">普段、なんとなく見ている立ち合いも、奇跡的だと言われると確かにそうだなと思います。相手より先に踏み込んで相手にぶつかればそれだけ有利を得るはずなのに、そうはせずに阿吽の呼吸でもって見事なバランスを作り中央でぶつかり合う。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">さて、3つ目の対談プログラムは、永井玲衣さんと斎藤環さんの「なぜ対話なのか」です。お二人で話をするのは今日が初めてということもあり、対談開始前の会場は、やや張り詰めた空気が流れ、両雄の対決を静かに待つという感じです。繰り出されるのは、強烈な張り手か、はたまた豪快な上手投げか。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">時間です。お二人支度部屋を出て、土俵、ではなくステージに上がりました。お客さん、スタッフ共々、開始の第一声を、固唾を飲んで見守ります。</p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#00afcc;font-weight:bold;"><em>斎藤　</em></span><em>「どうも、○○○○○○○○。」</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#c4972f;font-weight:bold;"><em>永井　</em></span><em>「こんにちは、□□□□□□□□□。」</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#00afcc;font-weight:bold;"><em>斎藤　</em></span><em>「永井さんは、○○○○○○○○○○○○ですか？」</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#c4972f;font-weight:bold;"><em>永井　</em></span><em>「いえいえ、□□□□□□□□□です。」</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#00afcc;font-weight:bold;"><em>斎藤　</em></span><em>「そうなんだ、わっはっはっは」</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#c4972f;font-weight:bold;"><em>永井　</em></span><em>「へっへっへ」</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;">両者、立ち合いました！ 予想に反し、何だかとっても和やかです（笑）<br>※伏字の部分はアーカイブでご確認ください。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/12/1f1f0036311fbc66a936c8e556d77a54eeaef33e-thumb-400x267-7324.png" width="400" height="267" alt="対話について対話する一日_5" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 斎藤環さん<br><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/12/2e17d02bc25ae8f3dc2c5a043faef105db2c0091-thumb-400x267-7325.png" width="400" height="267" alt="対話について対話する一日_6" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 永井玲衣さん<br></div>
<p style="margin-bottom:1em;">見事な立ち合いのあとは、それぞれのメインフィールドである「オープンダイアローグ」と「哲学対話」の共通するところ、違うところを基点に話が弾みます。対話実践を生業とされているお二人ということもあって、とても流暢に対談は進むのですが、にわかに緊張が立ち上がることがあります。そう、途中途中に小さな立ち合いが入るのです。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">コロナ禍ではどのように対話をしていたかの流れで、</p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#00afcc;font-weight:bold;"><em>斎藤　</em></span><em>「オンラインと対面で何が違いますかね？」</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;">とか、</p>
<p style="margin-bottom:1em;">ある歌手（中村佳穂）の歌を聴いてぼろぼろ泣いたという話題から、</p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><span style="color:#c4972f;font-weight:bold;"><em>永井　</em></span><em>「対話において、何だか泣けるということありますよね？ それについてどのように理解しますか？」</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;">言葉だけだと上手く伝わらないのですが、姿勢を正して思わず蹲踞（そんきょ）してしまう、そんな投げかけが、ちょこちょこ出されるんです。投げかけては立ち合い、もみ合って一段落すると、また立ち合うみたいな。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">お二人の対話は、番付も、勝負ありも存在しない真剣勝負の相撲の如し。そんな感じでまとめさせていただければと思います。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/12/017b480e3df096711b026af1857cff41fab42f2a-thumb-400x267-7326.png" width="400" height="267" alt="対話について対話する一日_7" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"></div>
</div>
<div style="line-height: 2em; font-size: 0.8em;">
<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;"><strong>■ 対談プログラム４　向坂くじら×星野概念「困ったら歌う」</strong></h3>
<p style="margin-bottom:1em;">詩人、そして詩の朗読パフォーマーでありながら、小説を書き、エッセイも書き、はたまた塾の経営者であり塾の先生でもある、そんな向坂くじらさんと、精神科医で、ミュージシャンでありながら文章も書き、ポッドキャストのパーソナリティであり、幼少の頃に相撲の才能を見出された、という星野概念さんが、この日最後の対談プログラムに満を持して登場です。</p>
<p style="margin-bottom:1em;font-weight: bold;"><strong>ーー対話とはバラエティVarietyである。</strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;">お二人の対談から見えた対話の形は、そうバラエティです。対話に使われるツールは何も会話言語に限られるわけではありません。まさに歌がそうですし、向坂さんは表情、身振り手振りも使って星野さんに迫り、星野さんは独特の緩衝力でもって、向坂さんのエネルギーを平らに慣らしていきます。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">で、よく聴いていると、二人の会話はかみ合っているようでかみ合っていない。一方で、かみ合っていないようで実はかみ合っている。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">でも、途中から、話のかみ合いのことはどうでもよくなり、この対話の時間が長く続けばいいな、そんなふうに思うようになりました。イベント開始からすでに6時間以上が経過しているのにもかかわらず。きっと会場の皆さんもそうであったかと。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">これはおそらくバラエティの力によるものなのだろう、そう思いました。お二人のキャラクターのバラエティが対話に変化をもたらし、対話の場を膨張させ続けていました。バラエティは場を変化させ、そして場を存続させる。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">余談ですが、看護師のフローレンス・ナイチンゲールは著書『看護覚え書き』の「変化」の章で、患者に変化（回復）をもたらす一つの手段にVarietyがあると言っています。（へー、そうなんだー。）</p>
<p style="margin-bottom:1em;">そうそう、写真にもある通り、実際に星野さんがギターの弾き語りを行う場面もありました。果たしてそのとき、対談のタイトルのように概念さんは困っていたのか否か。それは、、、。ごめんなさい、アーカイブで（笑）。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:1em;"><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/12/d1ff8b6c0870295c04c1ca7c70cfd4d454d3cce6-thumb-400x267-7327.png" width="400" height="267" alt="対話について対話する一日_8" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 向坂くじらさん<br><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/12/228bfc697a503187d0e3b0596f2c3ece88364e2f-thumb-400x267-7328.png" width="400" height="267" alt="対話について対話する一日_9" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"> 星野概念さん<br><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/12/096efc9bc0641bc3d404acb1a3d3049d8e6d427a-thumb-400x267-7329.png" width="400" height="267" alt="対話について対話する一日_10" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;"></div>
<p style="margin-bottom:1em;">以上、４つの対話について、それぞれの形に着目して報告させていただきました。われながら無理くりだなあと感じることばかりでしたが、途中でやめることなく、何とか書き切ることができました。</p>
<p style="margin-bottom:1em;">そういえば、星野さんが冒頭でこんなことをおっしゃっていました。</p>
<p style="margin-bottom:1em;font-style: italic;"><strong><em>ーー大丈夫ですよ、だって対話の目的は対話を続けることだけですから。</em></strong></p>
<p style="margin-bottom:1em;">では、レポートの目的はレポートを書き続けることだけということで、内容は不問に付しましょう。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。</p>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;">
<p><a href="http://igs-kankan.com/article/2025/12/001476/" target="_self" title="">（会場参加編へ続く）</a></p>
</div>
<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;text-align: right;">レポート：金子力丸（医学書院）<br></div>
</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第4回　子どもを性暴力の被害者にも加害者にもさせない教育とは!?　フランスの性暴力予防</title>
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    <id>tag:igs-kankan.com,2025:/article//2.1474</id>

    <published>2025-11-28T07:00:00Z</published>
    <updated>2025-11-28T08:14:27Z</updated>

    <summary>いま社会問題化している性の問題について，戦い続ける，熱き助産師たちがいる。日本が真のSHRHを実現する日まで，そんな助産師たちにコミットし，次世代に性の課題を持ち越さない！！というミッションを実現していきたい連載である。
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        <name>igs-kankan</name>
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    <category term="top" label="top" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://igs-kankan.com/article/">
        <![CDATA[<p class="MsoNormal" style="text-indent:10.5pt;mso-char-indent-count:1.0"><strong>性の悩み，困りごと，つらさ。それは，人間が成長する上で，多かれ少なかれ誰しもが持つ普遍的な問題となると言っていい。</strong></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent:10.5pt;mso-char-indent-count:1.0"><strong>いま社会問題化している性の問題について，戦い続ける，熱き助産師たちがいる。日本が真のSRHRを実現する日まで，そんな助産師にコミットし，次世代に性の課題を持ち越さない，そんなミッションを実現していきたい！！　これはそんな連載である。（助産師ミッキーこと，清水幹子）</strong></p>
<p class="MsoNormal" style="text-indent:10.5pt;mso-char-indent-count:1.0"></p>
<div>
<div>
<hr>
<p class="MsoNormal" style="text-align: right"></p>
</div>
<p></p>
<p></p>
</div>
<p></p>
<p></p>
<div><img alt="安發明子さん，セバスチャン・ブロショさん，助産師ミッキー（清水幹子）" src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/11/81bde9d78817c43e2af1e30fdb6e39ca974149e1-thumb-400xauto-7308.jpg" width="400" height="195" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0px auto 20px;"></div>
<div style="text-align: center;">
<h6>向かって左から，安發明子さん，セバスチャン・ブロショさん，助産師ミッキー（清水幹子）</h6>
</div>
<div style="text-align: center;"><br></div>
<div style="text-indent: 14px;">
<p><span style="color: #700000">2025年8月16日～20日に，研修会「エデュケーターから学ぶフランスの子ども家庭福祉」が開催されました。講師にフランスの家族ソーシャルワークや性暴力予防のスペシャリストをお呼びした，5日間に及ぶ研修会でした。その講師であり，今回ミッキーが取材したセバスチャン・ブロショさんは，フランスの各県に設置されている国立性暴力予防機関クリアヴスの研修講師で，教育分野、司法分野、警察、児童相談所で予防教育を行うスペシャリストです。フランスの子ども家庭福祉を研究し，同研修会の企画と通訳を務められた安發明子さんのお二人にお話を聞きました。</span></p>
</div>
<p></p>
<p></p>
<div>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　セバスチャンさんは，フランスの性暴力予防の専門家でいらっしゃいます。日本では，性暴力予防という分野は発展途上にあると考えています。性暴力予防に関連した質問をいくつかさせてください。安發さんにも，日本の現状とフランスの現状を対比して，ご意見を伺いたいと思っています。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA"><br></span></p>
<p></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#8064A2;
mso-themecolor:accent4;mso-fareast-language:JA">セバスチャン</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">・</span><strong><span style="color:#E36C0A;
mso-themecolor:accent6;mso-themeshade:191">安發</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　はい。よろしくお願いします。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA"><br></span></p>
<h2><strong><span style="font-size: 18.6667px;">フランスの教育省が示す基礎能力は，"読み"・"書き"・"計算"・"他者尊重"！　他者を尊重することで性暴力を予防する</span></strong></h2>
<div>
<p class="MsoNormal"><strong><span lang="EN-US" style="font-size: 14pt; color: rgb(216, 110, 204);"><br></span></strong></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family: &amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;, serif;">　フランスの性暴力予防という観点は，「加害者を作らない」「被害者を作らない」という両輪でなされていて，とても参考になる視点だと思いました。日本の性暴力予防はまだ発展途上であり，両輪での予防という政策はありません。例えば，小学校などでは「いかのおすし」「はちみつじまん」などの標語</span><span lang="EN-US" style="mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#EE0000;mso-fareast-language:
JA"><sup>*1</sup></span><span style="font-family: &amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;, serif;">を子どもたちに伝え，被害に遭いそうになったらどうやって回避するかという視点で伝えていくことが多いように感じています。</span></p>
<p class="MsoNormal">一方でフランスの性暴力予防は自分と他者を尊重することから始まっていきますよね。安發さんのお話や著書で，フランスの人間教育は，"読み<span lang="EN-US">""</span>書き<span lang="EN-US">""</span>計算<span lang="EN-US">""</span>他者尊重<span lang="EN-US">"</span>というのを聞きました。他者尊重というのは，まず自らがどうしたいか，どうされたら嫌なのか，ＹＥＳが何で，ＮＯが何なのかわからなければ，できません。日本では，まずは他人に迷惑かけないように，集団での行動や意思に重きを置きがちです。</p>
<p class="MsoNormal">フランスでは，自分は，どうしたいのか。そして，何がＹＥＳで，何がＮＯなのか。しっかり自分自身の声を聴けるようになって，大人と話し合い思考する練習をして，そして，自分と同じように他者を尊重していくことの重要性を実生活や体験で身に付けていくようです。日本の子どもたちにもそのような体験や教育が必要に感じました。</p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:
&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#8064A2;
mso-themecolor:accent4;mso-fareast-language:JA">セバスチャン</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　フランスでは子どもを自分の意思を自分で持ち、表現する一人の個人であると考えます。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#E36C0A;
mso-themecolor:accent6;mso-themeshade:191;mso-fareast-language:JA">安發</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　フランスでは赤ちゃんの頃から，周りの大人に一人の人間として扱われます。赤ちゃんも，社会的に人権を行使する存在であると考えるのです。例えば私の子どもは，産まれたその日に，助産師から「あなたのママは出産でとても疲れているのよ，ママをゆっくり寝かせてあげてね。もし何かあったら，私を呼ぶのよ」と声をかけられていました。生まれてすぐの赤ちゃんでも、赤ちゃんに関することはまず赤ちゃんに説明してから親に説明することが印象的でした。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　生まれてすぐの赤ちゃんから一人の人間として尊重し，人権を行使する存在として扱っていくことで，子どもたちは日々の生活から自分の身体と心を尊重されて当たり前という環境で育っていくんですね。そうすることで，性加害をしてくる大人などに対して，「おかしい」「尊重されていない」と感じるようになり，それが被害を防ぐことになります。日本とは，まずベースが全然違うんですね。</span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#E36C0A;
mso-themecolor:accent6;mso-themeshade:191;mso-fareast-language:JA"><br></span></strong></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#E36C0A;
mso-themecolor:accent6;mso-themeshade:191;mso-fareast-language:JA">安發</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　そう，フランスでは</span><span lang="EN-US">"NO</span>"<span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">ということの大切さを生まれたときから伝えています。例えば子どもが学校に行けなくなったとき，「子どもが調子が悪いときは一緒に解決する」という考え方で，専門職や教員，子どもに関わる大人たちが，その子がその子らしく</span>"<span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">開花</span>"<span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;
mso-fareast-language:JA">していくためには何が必要なのか考えていきます。</span></p>
<p class="MsoNormal"></p>
</div>
<p></p>
</div>
<p><img alt="notoieru_.jpg" src="http://igs-kankan.com/article/notoieru_.jpg" width="299" height="425" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<div>
<div>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　日本では，学校に行けないのは，本人や家庭環境のためと考えがちです。問題が起きると「自己責任」と言われたり，家庭の責任が問われたりします。フランスのお話を聞くと，支援者はもちろん，国・政治が，困った状況にある子どもや家庭の課題解決の責任を担っているように思えます。支援する側の立ち位置が違うのは，たいへん大きいことだと思います。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA"><br></span></p>
<h2 class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA"><br></span><strong><span style="font-size: 18.6667px;">性のタブー化で潜在的な問題が見えにくい日本。性への自然な欲求を認め，"心配な行動"と"自然な行動"を見極めるフランス</span></strong></h2>
</div>
<div>
<p class="MsoNormal"><strong><span lang="EN-US" style="font-size: 14pt; color: rgb(216, 110, 204);"><br></span></strong></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span lang="EN-US" style="font-size: 14pt; color: rgb(216, 110, 204);">&nbsp;</span><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family: &amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;, serif;">　フランスの考え方で印象的だったのは，子どもが性的な探求心や欲求を持つようになるのは，成長の過程で当然であり，自然なことであると社会がしっかり認めていることです。この「認める」ということが，たいへん重要に思います。</span></p>
</div>
<p></p>
</div>
<p></p>
<div>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:
&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">その上で，こどもたちにどうアプローチしていくかを学術的に発展させていましたね。子どもの年齢別に「成長過程に応じた性の探求行動」なのか，「心配な行動」なのか，「性的問題行動」なのかを年齢別に規定しています。</span></p>
<p class="MsoNormal"></p>
</div>
<p class="MsoNormal"></p>
<div>
<p class="MsoNormal"><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/11/c78b7327edeacfff21d7983d45b39d6a493f0626-thumb-autox634-7313.png" width="400" height="634" alt="図　通常の性⾏動と性的問題⾏動.png" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0px auto 20px;"></p>
<div style="text-align: center;">
<p><a href="https://akikoawa.com/wp-content/uploads/2025/07/problematic-sexual-behavior.pdf" target="_blank" title="">詳細は安發明子さんのホームページにて公開中！</a></p>
</div>
</div>
<div>
<p></p>
<div>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family: &amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;, serif;">　フランスでは，この指針をさまざまな専門職が共通して使うことで，丁寧で柔軟で，適切で効果的な対応をできるシステムが整っているそうですね。保育士や学校の教員など子どもに関わる職種はもちろん，専門職であるエデュケーターや弁護士・医師などもこの指針に関する研修を受けることを求められる。また地域住民もこの指針の研修を受けることができて，大人の共通の認識となっているそうですね。そのことによって，加害も被害も深刻になる前に支援やケアの対象になる。そして，本当に心配が消えて，その子らしく開花できるまで，伴走し続け，大人になってもつながっていくことも多いそうですね。日本にもさまざまな対策はあるものの，誰につながるか，どの地域かによって，支援の体制は異なってきます。</span></p>
</div>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family: &amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;, serif;"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#8064A2;
mso-themecolor:accent4;mso-fareast-language:JA">セバスチャン</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　日本では「友達親子」「親子でデート」などの言葉があるなど，「近親姦的」な家族もあり，それを疑問視されていないように感じます。親密さが無批判にされたままでいると，子どもは大人に性的に扱われていても，気が付かなかったり，また大人は子どもが望んでそう（性的な行為を）していたと考えてしまう大人もいるでしょう。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　確かにそうですね。日本では「大きくなったら，パパと結婚する／ママと結婚する」と子どもに言われて喜ぶという話もたまに聞きます。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#E36C0A;
mso-themecolor:accent6;mso-themeshade:191;mso-fareast-language:JA">安發</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　日本にはあまりない考え方ですが，フランスではこの「近親姦的」という視点がすごく浸透しているように思います。近親姦的というのは，子どもに対して親による感情的侵入があり子どもを個として認めていない状況で，子どもには発言させず，親が全部決定し，子どもが自分で決められないことなども含まれています。フランスでは家庭でも学校でも，大人が子どもに「あなたはどうしたいの？」「あなたはどう思うの？」とよく問います。例えば病院でも，日本では子どもはほとんど話さず，保護者が医療者と話しますよね。フランスでは，医療者はまず子どもに，「どうしたのか」「どうしたいのか」を聞きます。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　なるほど。たしかに私も，小児科でも保育園でも子ども自身に意見を聞かれた記憶はなく，いつも保育士や医師と話すのは親でした。それに保育園では，トイレの扉を閉めないで入るように指導していたりします。きっと事故予防とか，目を離さないために言っているのでしょうけど，子どもの性を「プライベートなこと」として扱うことが徹底はされていません。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#E36C0A;
mso-themecolor:accent6;mso-themeshade:191;mso-fareast-language:JA">安發</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　幼い頃から，自分の身体をどう大人に扱われてきたのかは，とても重要ではないでしょうか。それが他者尊重にもつながってきます。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#8064A2;
mso-themecolor:accent4;mso-fareast-language:JA">セバスチャン</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　「子どもに対して近親姦的な関わりをしない」という考え方は，日本ではあまり馴染まない部分があるかもしれなせんが，どんな大人にも，親にも，子どもが一人の人として尊厳ある関わりをされること，そして，子どもが一人の人間として，自らの人間性を開花させて生活する権利や尊厳を尊重されることで，性暴力の予防や性加害の予防につながっていくと考えています。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　日本でも，子どもは人権を行使する一人の人間であり，性的に発展していく存在であると認めて，性的に心配な行動や様子について教育現場や医療現場，子どもたちに関わる職種に広がっていったら，性被害や性暴力で苦しむ人がいなくなるかもしれません。</span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><br></strong></p>
<h2 class="MsoNormal"><strong><span style="font-size: 18.6667px;">フランスと日本の性教育の違い</span></strong></h2>
<p></p>
<p></p>
</div>
<p></p>
<p></p>
<div>
<p class="MsoNormal"><br></p>
<p class="MsoNormal"><img alt="セバスチャンにインタビューするミッキー" src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/11/sebastianandmickey1-thumb-400xauto-7311.jpg" width="400" height="273" class="mt-image-center" style="color: rgb(0, 0, 238); text-align: center; display: block; margin: 0px auto 20px;"></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA"><br></span></strong></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　性暴力を防ぐためには性教育が重要だと思いますが，日本の性教育には，性交について取り扱わないという「歯止め規定」があるんです。私も性教育の出前講師として，プライベートゾーン</span><span lang="EN-US" style="mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">(</span><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">水着で隠れる部分</span><span lang="EN-US" style="mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;
mso-fareast-language:JA">)</span><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">，ボディオートノミー（身体の自己決定権），また，バウンダリー（身体の境界線）などについてはお話ししますが，性交について話せないです。そのため，幼いうちに性暴力にあったお子さんは，何が起きているのか分からず，被害を訴えるのが遅れてしまうなどの報道もあります。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:
&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">一方で，コンビニエンスストアには性的な表現が溢れた雑誌が置いてあったり，都市部には性産業も街に溢れていたりと，性的な情報を子どもが目にする機会が多くあります。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:
&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#E36C0A;
mso-themecolor:accent6;mso-themeshade:191;mso-fareast-language:JA">安發</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　性的同意という言葉に関しても，日本では「性」をつけると小中学校では教えられないと聞いたことがあります。教育現場では，「性」は特にセンシティブに取り扱われていますよね。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　学校によっても違いますが，性教育として学校内で授業として話す際に，「性的」や「性交」など，性という言葉を使うのにも許可が必要な場合があります。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:
&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">日本では，</span><span lang="EN-US" style="mso-bidi-font-family:
&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">2000</span><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">年代に「性教育バッシング」が起こり，「寝た子を起こすな」という言葉とセットで一気に日本中に広がりました</span><span lang="EN-US" style="mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#EE0000;mso-fareast-language:
JA"><sup>*2</sup></span><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:
&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">。これが教育現場の委縮を招き，ますます子どもへの性被害・性暴力が見えにくくなってしまう状況に追い込まれてきたのではないでしょうか。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:
&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">フランスでは，性教育を行う上で，性暴力予防の観点からどのように子どもたちに伝えていますか？</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:
&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#8064A2;
mso-themecolor:accent4;mso-fareast-language:JA">セバスチャン</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　フランスでも性交について直接的な内容を子どもたちに教えることは，あまりしません。ただ，国のホームページで「初めて性交する人へ」という動画があって，誰でも見ることができます。このページでは，初めて性交するときにどんな気持ちになることがあるか，お互いどんなことを気遣うとよいかや，無理に最後までしなくてよいとか，初めて性交したらどんなことが心配になるかなど発信しています。恋人と初めて性交する前に見て，お互い話し合ったり，どうするか考えたり，性交する前にお互いの気持ちを確認し合ったりするためのきっかけのページになっているんです。</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal"><a href="https://www.onsexprime.fr/" target="_blank"><img alt="フランスの政府機関による，初めての性体験に関するホームページ" src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/11/onsexprime-thumb-400xauto-7303.png" width="400" height="325" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0px auto 20px;"></a></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#E36C0A;
mso-themecolor:accent6;mso-themeshade:191;mso-fareast-language:JA">安發</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　日本でいうと厚生労働省やこども家庭庁などと同等の国の機関のホームページに，誰でも観ることのできるかたちで載っています。特に大事なのは、性に関する疑問をインターネットに入力するとこのような正式な情報が出るので，危険性の高い情報に触れにくいように工夫されていることです。お子さんに好きな人ができると，親と子どもとで一緒に観て，親子で会話ができるように作られています。</span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA"><br></span></strong></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　性交の実際など直接的なことを伝えなくても，お互いを気遣うことができたり，一旦立ち止まって考えられたりすることって，すごく大切ですね。大人もそれを知っているのはたいへん重要ですね。</span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#8064A2;
mso-themecolor:accent4;mso-fareast-language:JA"><br></span></strong></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#8064A2;
mso-themecolor:accent4;mso-fareast-language:JA">セバスチャン</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　そうなんですよ。フランスの調査で，実に半数以上は初めての性交で，男性は「女性に申し訳ないから，頑張った」，女性は「男性に求められたから，応じた」という統計があります。この統計から，初めはみんな不安で，心配なことがあっても，「今日はやっぱりやめよう」と言い出せないことが考えられます。なので，初めての性体験のときには，お互いコミュニケーションして，途中でやめるという気持ちになってもいいし，またチャンスはあるし，急がなくてもいいと思えるように，性交そのものは伝えなくても性交で起こり得る心理面の変化を，自分の立場と相手の立場で考えられるような動画をさまざまな内容で発信しています。</span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA"><br></span></strong></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　そのような内容が国のホームページにあることで，子どもから大人まで安心して観ることができますね。</span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#8064A2;
mso-themecolor:accent4;mso-fareast-language:JA"><br></span></strong></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#8064A2;
mso-themecolor:accent4;mso-fareast-language:JA">セバスチャン</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　ミッキーさんも，日本で子どもたちが開花できるような動画や発信をしてください。日本の子どもたちに足りないものを知っているあなたならできる！</span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA"><br></span></strong></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA">ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　ひえーーそうですか</span><span lang="EN-US" style="font-family:&amp;quot;Segoe UI Emoji&amp;quot;,sans-serif;mso-ascii-font-family:
Arial;mso-hansi-font-family:Arial;mso-fareast-language:JA;mso-char-type:symbol-ext;
mso-symbol-font-family:&amp;quot;Segoe UI Emoji&amp;quot;">💦</span><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　どうしていったらいいのか分かりませんが，またセバスチャンさんに相談して，できることをしていきたいです！　まずはこのインタビューをまとめます！</span></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#E36C0A;
mso-themecolor:accent6;mso-themeshade:191;mso-fareast-language:JA"><br></span></strong></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#E36C0A;
mso-themecolor:accent6;mso-themeshade:191;mso-fareast-language:JA">安發</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:
JA">　日本ではいろいろなコンテンツはあるものの，まとまってはありませんね。助産師会などの公的なところで，まとまったコンテンツがあると，とても見やすいと思います。</span></p>
<p></p>
<p class="MsoNormal"><strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;color:#00B050;
mso-fareast-language:JA"><br>ミッキー</span></strong><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA">　確かに！　助産師会のホームページなどでそういうコンテンツがあったら，親御さんも安心して子どもたちに見せることができるかもしれませんね！</span></p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;,serif;
mso-bidi-font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-fareast-language:JA"><br></span></p>
<p class="MsoNormal" style="text-align: left">ミッキーの挑戦は続くのであった......</p>
<p class="MsoNormal" style="text-align: right"><br></p>
<p class="MsoNormal" style="text-align: right">（2025年8月20日取材）</p>
<p class="MsoNormal" style="text-align: left"><br></p>
</div>
<p>注</p>
<p>＊1　 いかのおすし：「いか」･･･しらないひとにはついて「いか」ない，「の」･･･こえをかけられても，くるまには「の」らない，「お」･･･しらないひとにつれていかれそうになったら「お」おきなこえをだす，「す」･･･こえをかけられたり，おいかけられたりしたら「す」ぐににげる，「し」･･･こわいことにあったりみたりしたら，すぐにおとなに「し」らせる。</p>
<p>はちみつじまん：しつこくなにかと「は」なしかける人，理由もないのに「ち」かづいてくる人，あなたがくるのを道のはしでじっと「み」つめてくる人，いつでも，どこまでも，いつまでも「つ」いてくる人，あなたがくるのを「じ」っと「ま」ってる人，こういう人に会ったら「ん」？っと注意。警視庁のHPにて，防犯の啓発のために発信されている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>＊2　性教育バッシング<br>2002 年 5 月 29 日の衆議院文部科学委員会にて山谷えり子衆議院議員が行った，中学生向け教材「思春期のためのラブ&amp;ボディBOOK」に関する質問に端を発する，性教育批判キャンペーン。各地方議会でも同様の批判が展開され，同教材は回収され絶版となった。2003年7月2日の都議会では土屋たかゆき都議会議員によって東京都立七生養護学校における性教育に関する批判的な質問が行われ，直後に都教育委員会により同校の教材が回収された。さらに七生養護学校の教員を含む 102 人の東京都内の学校教員が性教育を理由に処分される事態となった。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<div>
<p></p>
<p class="MsoNormal">＊3　日本語字幕／音声の参考動画</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/fp8kIx9-ZaM?si=Yt5tmbZMxYmnRtXK" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen=""></iframe><br><a href="https://www.youtube.com/watch?v=fp8kIx9-ZaM&amp;t=1s" target="_blank" title="">YESのときはYES (同意についての歌)&nbsp;</a></p>
<p></p>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/SlqSCrQcJig?si=yrBqoLlESS9A303e" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen=""></iframe><br><a href="https://youtu.be/SlqSCrQcJig?si=KfacbHPC4xlnhasd" target="_blank" title="">どうしたらNOだと知ることができる？</a></p>
</div>
<p></p>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/KHvB3AKqOQ4?si=g7S8ig-dzokkeLs8" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen=""></iframe><br><a href="https://youtu.be/KHvB3AKqOQ4?si=g7S8ig-dzokkeLs8" target="_blank" title="">&nbsp;日本＆フランス　性暴力加害予防の最前線から〜</a></p>]]>
        <![CDATA[<div>
<p></p>
</div>]]>
    </content>
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<entry>
    <title>「まんがだからわかる！できる！看護のための薬理学レッスン」～Lesson22　副腎皮質ステロイド薬～</title>
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    <published>2025-10-24T01:27:30Z</published>
    <updated>2026-01-20T01:28:51Z</updated>

    <summary>コルチゾールの抗炎症作用，免疫抑制作用。多様な疾患に使えますが，副作用も多種多様</summary>
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        <![CDATA[<div><br></div>
<div><img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson22_nursekusuri_1.jpg" width="90%" alt="Lesson22　副腎皮質ステロイド薬1" style="margin: 20px auto"><img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson22_nursekusuri_2.jpg" width="90%" alt="Lesson22　副腎皮質ステロイド薬2" style="margin: 20px auto"><img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson22_nursekusuri_3.jpg" width="90%" alt="Lesson22　副腎皮質ステロイド薬3" style="margin: 20px auto"><img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson22_nursekusuri_4.jpg" width="90%" alt="Lesson22　副腎皮質ステロイド薬4" style="margin: 20px auto"><img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson22_nursekusuri_5.jpg" width="90%" alt="Lesson22　副腎皮質ステロイド薬5" style="margin: 20px auto"><img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson22_nursekusuri_6.jpg" width="90%" alt="Lesson22　副腎皮質ステロイド薬6" style="margin: 20px auto"></div>
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        <![CDATA[<p><br></p>]]>
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    <title>劇作という活動 ｜ 第三部　レールの上でなく、偶然の上を行く公演活動と日々の創作</title>
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    <published>2025-10-03T05:04:29Z</published>
    <updated>2025-10-24T00:41:50Z</updated>

    <summary>精神科医で劇作家の胡桃澤伸さんと評論家の西堂行人さんの対談全文です。3部構成でお届けします。</summary>
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        <![CDATA[<div style="line-height: 2em; font-size: 0.8em;">
<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■ゲリラ的公演</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>くるみざわさんは、いろんな場所でゲリラ的に公演されてますね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>はい。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>例えば自分で劇団を作って、春・秋に定期的に公演を打つというようなスタイルとは違って、個人的なペースでというか、人との出会いから創作が始まっているという感じがするんですね。だから従来の劇団のあり方とはずいぶん違って、僕は注目したんです。そういう活動をやっている劇作家は少ないんじゃないかと思うんです。つまり劇作をすること自体で1つの演劇の行動が生まれてくる。行動した後に道筋が見えてくる。あらかじめレールがあって、何月何日に劇場を押さえているからやりましょう、みたいに、今は大概がそうなっていますよね。そういう資本主義のシステムとはまったく違ったところでやられている。この自由さは何なのでしょうか。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね。さっきの僕のお祖父さんの芝居で言うと、役者さんがいたっていうことで書けたんですけど、そういう出会いがなかったら書けない。これは不自由なんですけど、自由なんです。誰かに無理強いされているわけじゃない。必然と偶然が連なって実現してゆく。あと、演劇の場合は劇場をどうするかっていうのが大きな問題です。借りるのにいくらかかるのかという料金の問題もあるし、客席が何席あるかっていう問題もあるんだけど、劇場の人が僕の作品を見て、良いものとして温かく応援してくれるかどうかっていうのが大きいんです。そういう出会いが欲しい。のっぺらぼうの会場ってあるんですよ。全然無思想......無思想って言っちゃいけないか（笑）。どんな作品でもいいです、お金払ったら貸します！っていう場所もあるんだけど、そういう場所でやるよりも、「くるみざわさんの作品をうちでやって欲しい。上演したい」って言ってくれる場所でやりたいですね。そうするとその小屋主が料金負けてくれたりとか、知り合いに宣伝してくれたりするわけ。<br />
僕のお祖父さんのことを書いた『鴨居に朝を刻む』という芝居をやったのは、江古田にあるギャラリー古藤ってところで、「表現の不自由展」を開催したところです。天皇制などのタブーに触れて展示を禁じられた作品を集めて美術展をやった場所なんですよ。そういう場所には、そういった問題に関心がある人が集まって、つながりが生まれているんです。で、映画祭やったり芸術祭やったりしてるわけ。僕の芝居も、いざ上演ってときに、そこの芸術祭から何か上演してみませんかと声をかけてもらったことが大きいです。西堂さんが、今回の対談を「劇作という活動」ってネーミングしてくださいましたが、僕にできることはまず脚本を書くことじゃないですか。それを役者さんに渡して、上演して、作品が転がっていくことで人が寄ってくるわけ。観たお客さんが「今度うちでもやりたい」って、場所を提供してくれることもあるんです。「くるみざわさんのお芝居どこでもできるわけじゃないからうちでどうぞ」って。今度、高円寺と西東京で「従軍慰安婦」をテーマにした一人芝居をやるんですけど（『あの少女の隣に』※すでに終了）、高円寺の方は音楽活動が好きで、自宅に音楽室を作っている人がいて、そこを貸してくれるんですよ。西東京のほうはダンスの人で、ダンススタジオをご自宅に持っていて、そこを貸してくれる。そういうふうに、1人1人バラバラだったったら表に出てこない思いを、演劇活動でつなげていく。具体的な人と人のつながりが生まれる。そっちが大事だと思っています。だから行き当たりばったりのところがあって、スケジュール立てて劇場を押さえていついつ上演っていうのはあんまり......。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>つまり作品を作ると同時に観客のネットワークが次第に立ち上がってくる感じね。逆にそこいろいろな出会いが生まれてくる。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうそう。そういうものですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>僕はそれが演劇の運動だと思うんです。</p>

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■充実した公演活動</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>本来そうあるべきなんですが、活動を始めた初期の頃はみんなそういうことを考えるんだけれども、すぐにキャパ（収容）はとか、動員はどれくらいできるのとか、チケットがどれくらい売れるとか、そういう興行のルールに組み込まれていく。でもそうじゃないのが、くるみざわさんの活動の自由さかなと。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>僕も最初大阪で劇団を旗揚げした時に、そこで行き詰ったんですよ。１回目はいいんですけど、2回目以降もやろうと思ったら劇場をだいぶ前に押さえなきゃならない、2年前とかに。劇場の予約取れてもまだ作品できてないですよ。こんな興行を続けていくことはできないです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>しかも人気劇団だと、作品がまだ全然書かれてないのに（チケットが）ソールドアウトになったりする（笑）。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうなんでしょうね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>ソールドアウトになったからあわてて書かなくちゃいけない。だから逆に何のためにやっているのか。自分の創作活動とか、創造とかを活かすためにはものすごくおかしなところに組み込まれていく。しかも有能なプロデューサーとかがついているとますますそうなっちゃう。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですよね。僕も一時は有能なプロデューサーがいて、、</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>あ、いたんだ。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>あ、いないですよ（笑）。もしいてね、次くるみざわさんこういう作品書いたらいいよってことを教えてくれたらいいなって時期あったけど、それされたら、たぶん僕はダメになってました。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>今くるみざわさんの公演をお手伝いしてる人たちって、どういうつながりで出会ったりするんですか。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>やっぱり、脚本が出会いを作ってくれていますね。もともと僕は大阪で劇団やっていたから関東方面の知り合いあんまりいなかったんです。でも、2011年の東日本大震災と東京電力の福島第一原発の事故のあと、『精神病院つばき荘』って作品書いたんですよ。タイトル通り、精神病院のお芝居。精神病院は自分の職場だから、あまりに近すぎてそれまでは書けなかった。精神病院って患者さん本人の同意なく強制入院だとか無理やり注射するっていうことを「治療」としてやりますけど、実はそれは人権侵害なんですよ。そういった闇の部分を、内側にいる僕が外に伝えないとって思っていたんですけど、書けなかった。<br />
ところが東日本大震災の時に東京電力の福島第一原発が壊れたじゃないですか。あれにショック受けてね。原発がダメだってことを知ってたのに、僕は工学部を辞めて精神科医になって逃げてね、ほっといていた。知ってたのに何もしなかった。で、精神病院のことも自分は知っているのに書いていない。世の中に伝えてない。この業界に安住しているだけじゃないかと『精神病院つばき荘』を書き始めたんです。書くのに必死で、書き上げただけで満足して、その後寝かせてたんだけど、せっかく書いたんだからと思って、日本劇作家協会の新人戯曲賞に応募したんですよ。そしたら最終選考に残った。賞は取れなかったけど、戯曲集に収録されたんですね。それを読んだ土屋良太さんっていう俳優さんが目に止めてくれて、じゃあやりましょうってなった。その時に、西堂さんもご存知の近藤結宥花さんが看護師役で出演して、先ほど紹介した川口龍さんも出演してくれて、三人芝居ができあがった。そこが東京でのスタートですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>近藤さんって新宿梁山泊の旗揚げの時の主演女優だった方で、俳優もやるけれど制作もされる方で、そこから広がっていった。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>新宿梁山泊はテントで芝居をしているから、近藤さんも、近藤さん以外の方も俳優だけじゃなくて、いろんなことができる。衣装もするし、音響オペや照明オペもできる。人数は少ないけど、1人で何役もできるから、集団として機能性は高いんです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>今度、こちらにも出ますね（『日の丸とカッポウ着』、2025年2月5日～11日）。三浦伸子さんなんかも手伝ってくれている。元新宿梁山泊の人達も加わっている。これはくるみざわさんの中では一番豪華なキャストですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね！</p>

<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-bottom:2em;">
<img alt="「日の丸とカッポウ着」舞台写真s.png" src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/10/3dba9b2c3319da62089761a44eb3b3684914bb68-thumb-400x266-7273.png" width="400" height="266" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;" />
マートルアーツ『日の丸とカッポウ着』<br />
作＝くるみざわしん<br />
演出＝東憲司<br />
2025年2月5日(水)～11日(火・祝）)／浅草九劇<br />
撮影＝横田敦史<br />
</div>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>しかも演出の東憲司さんも劇団桟敷童子で今大変活躍されている方で、これは資本主義的な匂いも感じますが（笑）、どうですか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>（笑）これも脚本が先行しているんです。もともと大阪で上演する予定だったのがコロナ禍で中止になったんです。その脚本をマートルアーツ（制作会社）の方が気に入ってくれて、いつかやりたいって言って以前から動いていたんです。それでこのような豪華なキャストが揃ったんです。でも......そうですね資本主義的って言われちゃうと......（笑）。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>知る人ぞ知る良い俳優達が揃っているし、制作としては上手くできてると思うんですけど。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>長年考えに考えてこの役にはこの役者さん！って声かけて、キャスティングしてるんです。演出も誰でも良いってわけじゃないですからね。演出を誰に頼むかって、本当に難しい。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>最近は東さんとよくやられていますね。どういう出会いだったんですか？　東憲司さんは昔新宿梁山泊にいたんですよね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね。元梁山泊の仲間です。近藤さんを含め、マートルアーツの皆さんも元梁山泊ですから。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>彼は今すごく活躍していて、よく呼べたなぁと。この前も俳優座で岩崎加根子さん主演の『慟哭のリア』（2024年11月1日～9日）の作・演出もやっています。、僕にとって、今年（2024）のMVP候補の1人でもありました。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>東さんは演劇の情熱の塊みたいな人ですよ。</p>

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■書くことの習慣</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>公演の流れにも触れたいんですけど。僕は、くるみざわさんは毎日日記のように作品を書いてるんじゃないかと思うんですけど、どうですか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね。毎日書くようにしてますね。書く仕事をしている人に、「良い作品を書くにはどうしたらいいですか」と尋ねたことがあるんですよ。そしたら「毎日書くことだ」と言われました。毎日書くことでね、書く力が維持される。失われないですみます。1日休むと休んだ分だけ書く力が落ちる。もとに戻るのに時間がかかってしまう。だから毎日書くことが大事なんです。それとね、毎日書いていたら、いつか終わる（笑）。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>（笑） あ、そう。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>どんなに長い作品でも、毎日書いていたら、必ず終わる。毎日確実に終わりに近づくわけですよ。1日1文字でも、2文字でも書けば書いた分だけは先に進む。そしていつか終わる。書かなければ終わらない。そういう努力を怠ってはならないと習いました。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>公演の予定があるから書く、公演の予定がないと書かないという人結構多いじゃないですか。あるいは締切があるから書くとか。小説だと書き終わった段階で編集者に渡すとか。それって放し飼いというか、キツい放牧の仕方ですよね。それを自分でやっているということですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね、それが楽しいわけですよ。僕は午前中に書くことにしてるんですけど、書いて、書けたなっていうとそれだけでその日の満足感あるんですよ。それが大事だと思います。仕事で書いてるとどうしても書かなくちゃと思うようになって、楽しみが減って、充実感が薄くなっちゃう。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>ルーティンのように自分の中で習慣化する。学生も同じだと思うんです。毎日積み上げていく。日記という形式じゃなくても、自分で思いついたことを書き留めていく。それがすごい財産になっていく。それを作品としてまとめる時にはエイヤっというまとめ方があると思う。僕なんかも芝居観終わった後にノートに書き留めておくと、3か月、5か月経った時に思い出せる。書いてないと何も思い出せない。思い出せるか思い出せないか、ノートでも良いんだけど、それで差がつくのかな。くるみざわさんはノートみたいなものに書いているんですか、それともパソコンですか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>手書きでノートに、ですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>僕も手書き派です。去年前川（知大）さんに、この場に来てもらって似たようなことを話したんです。前川さんは、日記を対話形式で書くというんですよ。これすごいなと、「君は生まれながらの劇作家だね」と僕は言ったんだけれども、ただ1つ彼が僕に謝ったのは、手書きじゃありませんパソコンですって（笑）。ただ自分なりの記憶のさせ方とかストックの仕方っていうのが1人1人違って良いと思うし、今だったら電車の中でスマホに書き留めておくっていうのもありだと思う。自分なりの記録の仕方を求めていくのが大事だなと。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>大事なのは読み直すことだと思うんです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>そうですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>書きっぱなしじゃなくて、自分の文章を自分で読み直す。数日後くらいに。その時の自分と今読んでる自分は違うわけでしょう。注釈入れるとか書き加えるとかすることで文章が成長してゆく。だから捨てないで取っておくのが大事です。フォルダに入れとくとか。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>これ学生さんに向けても1つのアドバイスかなと思いました。もし学生の方で質問・意見ありましたら、2つか3つ聞いてみたいと思います。いかがでしょうか。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#38a1db;font-weight:bold;">質問者１　</span>本日はありがとうございました。感想と質問なんですが、まずくるみざわさんのお話を聞いていて、能をすごく想起することがありました。もう亡くなっている方から、亡くなるまでに言えなかった辛さを、ワキを通して聞くような感じがしました。次に質問ですが、日本人には隠すことが美徳という価値観が強くあると思っていて、他人の迷惑にならないように過ごす感じがあると思うんですが、そういう意味で日本人にとって、誰かに何かを聞いてもらうというのはすごく大事なんじゃないかと思うんです。くるみざわさんが人から話を聞くときに気をつけていることや、重要だと思っていることがありましたらお聞きしたいです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>ご質問ありがとうございます。重要だと思っていることの前に、まず隠すについて話してみたい。喋りたいことがあるけど、隠す場合ね。例えばさっきの僕のおじいさんの話なんですけど、周りの人が僕に隠してるわけじゃないですか。で、僕は知った時にしゃべれなかった。言葉にできなくて、しゃべりたくても秘密にしておくしかできなかった。隠すのとしゃべれないことは決定的に違うんです。その事実について知っていて、たくさん言葉の蓄えを持ってるけど、今ここでは言わないでおこう、この人には言わないでおこうって選んでいるのは、隠しているんだけど問題はないと思います。そのことに自分ではおさまりがついている。わざわざここで話題として持ち出さないですむなとか、そういうのは楽な状態で、無理して喋らなくても良いと思う。そして、ここぞという時にはそれについて相手に伝える言葉を持っている。そういう状態は隠していても大丈夫だと思うんです。ただ言葉がなくてそれについて喋れないという場合、これはなんとかして言葉を手に入れて喋る方が良いと思う。人に知られたらやばいなって隠すのはどっちかというとそういう状態だと思うんですよ。人にも自分にも隠してしまっている。自分について自分が知らない。そういう状態は抜け出した方が良い。事実も知らなければ、そのことについて自分がどれだけ苦しんでいるかもわからない。そこから抜け出すために芸術・文化が役に立つと思います。<br />
あと、人の話を聞くときに気をつけていることは、結構いっぱいあるんですけど、まず大事なのは、「聞いてるよ」ってことを伝えることですね。病院に行くと、診察室で医者がパソコンに向かってたりするでしょ。患者さんを見ないでディスプレイばっかり見てる。ああいうのは良くないですね。話してる人を、聞いてもらえているのか、聞いてもらえていないのかわからない状態に置いちゃうでしょ。話してる人が、自分の言葉がこちらに届いてるなってわかってもらうことが大事ですね。それがもう最低ラインじゃないかな。オンラインの場合はそれが難しくなるんですよね。対面の方が良いわけです。あなたの話聞いてますよって態度で示せるからね。言葉で聞いてますよって言っても、聞いてないってことあるでしょう。１番大事なことをあげるとするとそれですね。あなたの話を聞いてるよって伝えることが大事。でないと話している方は不安になっちゃいますよね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#38a1db;font-weight:bold;">質問者１　</span>ありがとうございます。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>なんか演劇の講座か精神医学の講座かわからなくなってる（笑）。ちなみに今の　答えは精神医学の初歩よりもちょっと上くらいです。つまり今、僕が言ったことを知らないで仕事をしている精神科医もいると思うんです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>オンラインでは態度が伝わりにくい。対面だとちょっとしたしぐさで伝わりやすいっていうのは、そこに対話の空間が生まれているってことですね。それが話者を、患者さんを安心させたり励ましたりする。それがまさに演劇の効用です。他に何かありますか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#38a1db;font-weight:bold;">質問者２　</span>前半で、精神科医と演劇を一足の草鞋で活動されてるってうかがったんですが、いろいろ公演をされていく中でどうやって両立されてるのかが気になりました。私は2つのことを並列してやるのが苦手で1つのことに集中しないと他の物がダメになる性格というか性分なんですけど、くるみざわさんはどのように両立されているのですか。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>それはね......僕も悩んだんですよ。2つやるのは難しいです。どういうふうにしたらいいのかを考えて、1番心掛けたのは時間の使い方です。何曜日の何時から何時までは病院で働くというのをきちっと決めています。それはちゃんと働く。だらだらは働かない。それ以外の時間は書くために使う。僕は37歳くらいから戯曲を学び始めたんですけど、その時に、働き方を工夫して、調節しないと書き続けられないなと思ったんですよ。で、考えた結果、仕事は選んで、出世を諦めて、役職につかないようにしました（笑）。ヒラの仕事だけ。長にはならない。管理の仕事はしない。それが書くために必要でした。決して簡単な決断じゃなかったですよ。キャリアを積めば総合病院の精神科部長、みたいな役職がまわってくるだろうけど、僕はやりませんみたいな態度をとるようにしたんです。僕の同僚たちはすごい勢いで働いていましたから、そういう人たちと袂を分かつみたいな決断ですよね。でもくるみざわは芝居やってるから仕方がないなって見てくれる人も多かったので、そんなに思いつめなくてすみました。そして、時間を確保するために、当直をしない。残業もなるべくしないようにした。その代わり、診療の質は下げない。手抜きをしない。精神科の仕事で手抜きをすると、劇作も良いものにはならないと思うからです。で、どうしたかっていうと、自分が納得のいく病院でしか働かない。営利追及で、金を稼ぐことしか考えてないような病院では働かない。ほんとうにあるんですよ、そういう病院が。そういうところでは働かず、医療にとって大事なのは患者さんの病気が治ることだっていう考えの病院を選びました。なかなかそういう病院には出会えない。だから大阪で今働いている場所は2か所。東京は1か所。もう1か所千葉にも行っています。病院を選ぶってことは経営者を選ぶことですね。病院の経営者っていうのはだいたいお医者さんだから、いいお医者さん。この人ちゃんとしてるなっていうお医者さんのもとで働く。これかなり大事。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>仕事をするっていうのは、そういうことですね。これからの学生にとって重要なのは。大会社に入って安心するのじゃなくて、職種を選ぶっていうのがすごく重要だし、仮にマイナーな会社に入ったとしても、やりたいことがやれる所に行くっていうのもすごく重要な選択肢だと思う。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>芸術とか、芝居に対して職場でボロクソに言われたら耐えられないよ。演劇なんかやったって何になるのみたいに言われる職場で働けないよ（笑）。だからそうならない職場を選ぶのは、表現活動を守るための戦いです。わざわざ東京1か所、千葉1か所みたいにしないと見つからない。働けるところないかなって必死に探して、ようやく1つ、2つ見つかるくらいですよ。そういうふうにして創作を守ってます。で、いい職場で働くと、職場の人が芝居を見に来てくれる。そういう仲間がいる職場を選んでいます。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>そういう人間関係が、いわゆる商業的な関係を超えちゃうんですね。演劇ってのは、パフォーマンス・コストが高いとか儲けにならないとよく言われるんだけど、実は儲けを度外視て、すごく大きな利益を獲得しているんじゃないかと思うんですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>ほんとにそうだと思いますね。金が儲かりますよみたいな考えでやるより、ずっと得るものが大きいと思いますよ。僕はね、従軍慰安婦の方のお芝居　（『あの少女の隣りに』）や、大阪で若者がホームレスの人を殺した事件を題材にしたお芝居（『眠っているウサギ』）をしているんです。そうすると、そういう問題に本気で関わっている人たちに出会う。そういう人の本を読むし、取材することもあるし、そういう人たちがお芝居を観に来る。だから、その問題に本気で打ち込んでいる人たちが、「これはいい！」と言うような芝居を作りたい。で、その人たちが良いと思ったら広めてくれる。励ましてくれるんですよ。「くるみざわさん、よく書いてくれました」って言ってもらえる。そういうふうにして輪が広がってゆく。資本主義、商業主義と全然関係ないところで活動している。儲かるとかよりも、作品を通して「伝わる」が先ですよ。それを信じてなきゃやれないですよ。<br />
今度横浜でもやるんですけど、横浜の親子劇場の人が、子供たちに見せたいってことで呼んでくれるからです。実は横浜では若者がホームレスを襲ってしまうっていう事件が頻発していた。それを防ぐために、ホームレスの人たちに学校に来て話をしてもらう。なぜホームレスになってしまったかとか、今どんな問題があるかとか、これからどうしていきたいかっていうのを伝えるっていう授業をやってるんですよ。そういう横浜に、自分の芝居が呼ばれたっていうのは嬉しいです。若者がホームレスを襲うなんていうのは、若者とホームレスの最悪の出会い方なんですよ。そうでなくて、もっと別の、もっと良い出会いを作り出そうとしている人たちに演劇で協力できるというのはすごく嬉しい。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>そういう芸術の効用を僕は追求したいなと思いますね。そろそろ時間になりましたので終わりにしたいと思います。くるみざわさん、どうもありがとうございました。</p>

<p style="margin-top:2em;">（大きな拍手）</p>



<p style=" margin-top:2em;text-align:right;" =""="">2024年12月20日13　30～15　00＠明治学院大学横浜校舎にて<br />
編集協力＝上野仁菜　山岡南貴　五藤輝</p>

<div style="font-weight:bold;width:95%;margin-top:2em;">
<p style="text-align:left;"><a href="http://igs-kankan.com/article/2025/10/001471/index.html">第二部　他者をわかるということ</a>←</p>
<p style="text-align:right;">→<a href="http://igs-kankan.com/article/2025/10/001470/index.html">第一部　臨床も創作も対話から立ち上がる</a></p>
</div>
</div>
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    <title>劇作という活動 ｜ 第二部　他者をわかるということ</title>
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    <published>2025-10-03T04:37:35Z</published>
    <updated>2025-10-24T00:41:36Z</updated>

    <summary>精神科医で劇作家の胡桃澤伸さんと評論家の西堂行人さんの対談全文です。3部構成でお届けします。</summary>
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        <![CDATA[<div style="line-height: 2em; font-size: 0.8em;">

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■共感について</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>「楽しめる」って言葉は結構意味合いが広いですよね。単にエンターテインメントではなく。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>あ、そういう意味じゃないですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>そうじゃなくて、苦しい、けど楽しい。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね。充実感とか、確かさとか手ごたえとか、そういうものです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>発見があるとか、興味を引き起こしてくれる。楽しませるって言うと、わりと通俗的な楽しさに通じちゃうことが多い。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうなっちゃうと困るんです。むしろそこから回復するために演劇があるんです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>例えば「共感」っていう言葉もそれに似ている気がするんですよ。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>ああ、共感ね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>共感って言うと、「そうそうそう、あるあるある」みたいなかたちで受け止められている。けれど、共感の下には「共苦」、苦しみ、痛みがあるからこそわかり合えるっていう部分があって。だからもう一つ回路を持ったうえで、「共感」や「楽しめる」って使わないと、流通しているイメージに回収される。気を付けたほうがいいかなって思ってます。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>それは気を付けたほうがいい。共感っていう言葉は、要注意ですね。もともと共感っていう言葉は、カウンセリングの実践の中から出てきた言葉ですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>ああ、心理学の。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>心理学の実践の中から出た言葉なんですよ、共感は。で、共感って「そうそう、わかるわかる」じゃないんですよ。今西堂さんが言った「共苦」ね、苦しみを共に感じるっていう要素が入ってるんです。さっき言いましたけど、「わかった」っていうのはそれまでわからなかったことがわかるときなんです。その時、共感が起きる。つまり、ずっと話を聞いてて、今まで全然聞けてなかった、本当はこっちだったんだってわかったときが、共感なんです。だから、相手の苦しみと自分の理解力のなさが同時にわかる。そして、相手の苦しみの原因の1つは自分の理解力のなさにあったことがわかる。これはつらいですよ。だからこれがわかったって時はね、大変なことが起きるんですよ。自分は思い違いをしていた、この人はこういう気持ちを持っていたんだ、あのいきさつはこことつながっててこうなってたんだ。なのにそれを聞いていたはずの自分はわかってなかった。わかったような気になっていただけだとわかった時、ほんとにびっくりする。それが「共感」なんですよ。だから、驚きとか苦しみとか、今までわからなかったっていう、がっかり感。そういうものが全部入り混じったようなものなんです。「わかるわかる」にはそういうプロセスが何にもないわけ。もともとあった状態が脅かされないでずうっと続いているでしょ。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>そうだね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>それは別に何でもないんですよ。一緒ってだけ。ほんとに一緒かどうかは吟味しなくちゃいけないけど、一緒なんだなっていうのを確認する方便ですよ。</p>

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■劇作家の仕事</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>この前、くるみざわさんのおじいさんが関わられた事柄について書かれた舞台『鴨居に朝を刻む』を拝見しました。これについてお聞きしたいのですが、よろしいですか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>いいですよ。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>満蒙開拓団という、戦前の中国に出かけて行った開拓農民についての芝居でした。実は古川健さん（劇団チョコレートケーキ、1978生まれ）も同じ題材で書いています（『血のように、真っ赤な夕陽』）。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>書いてますね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>古川さんに聞いたら、これは歴史の教科書には載っているけどあんまり詳しく載っていないんで、こういうのは戯曲の素材に使えるって彼は言っていました。<span style="font-size: 0.8em;"><font style="font-size: 1.25em;">満蒙開拓団は歴史の教科書では聞いているけれども、実態がよくわからない。結局長野県の人が一番出かけているんですね。</font></span></p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>まさにくるみざわさんの祖父が関わっていたことを書かれている......これ絶対僕観に行かなくちゃと思って。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>いやあ、ありがとうございます。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>（会場が小さいので）30人ほどの観客でしたが、そこらへんのことを残しておかなきゃいけないっていう気概が、くるみざわさんの中にあったんですか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>これは......気概というか、避けて通れない。いつかは書かなくちゃいけないと思ってました。満蒙開拓っていうのは開拓じゃないんですよ。開拓してないんです。もともと中国東北部の農地になっていたところを、日本が安い金で、しかも軍の力をバックにつけて奪い取り、そこに日本から農民を送って入植させた。いま、パレスチナにイスラエルがやっているようなことです。土地を取り上げて、そこに自分の国の人間を送って、そこをまるで自分の国のようにしちゃうっていうことを、日本は中国の東北部でやってたんですよ。1931年の満州事変から1945年の敗戦まで。で、僕の実家は長野県の山の奥の方にありまして、貧乏な村だったんですよ。僕のお祖父さんは村長をやっていまして、「満蒙開拓」という国の政策に従って、自分の村の人たちを中国に送ったわけ。百名くらい満州に行って、分村をつくったんです。ところが、日本が負けそうになると日本軍は「満州」からこっそり引き上げてしまった。で、日本が戦争に負けると、土地を奪われていた人たちが取り返しにやってきた。「満州」に渡った男の人たちは軍隊に招集されないっていう約束だったんだけど、もう軍人がいないから招集されたんですよ、日本に。そのせいで分村には、若い女性と幼い子供とお年寄りしか残らなかった。そこへ、家や土地を取り戻そうとする人達がやって来たから逃げることになったけれど、逃げられない。もう日本に帰るのは無理だろうということで諦めて、その分村は73名が自分たちで死んだんです。お母さんは自分の子供を殺して、お母さん同士も殺し合う。その知らせが翌年ぐらいに、うちの実家に届きました。その知らせを聞いたうちのお祖父さんは自宅で首をつって死んでしまったんです。それが僕の生まれる20年位前の話。で、僕はその家に生まれたんですけど、そういうことがあったことを誰もしゃべらない。うちのお祖父さんがどういういきさつで死んだのかとか、村の人たちが戦争中にどういう目に遭ったのかとか、しゃべらない。学校でも教えてくれないんです。知らないなら知らないで別に困らないんですよ。学校も行けるし。でも、ただ......、なんというか......うまく言えないんですけど、心のなかにはどうにもうまくゆかないものがありました。<br />
劇作のことに限ってお話しすると、なんとなく芝居を書き始めてて、先ほど言いましたように、サークルの人の話をたくさん聞いてお芝居を書くなんてことをやっていました。ところがある日、分村の集団死やお祖父さんの自殺の経緯を知ったわけです。驚きましてね。自分の家とか自分の村にそんなことがあったんだって。で、これは書かなくちゃと思ったんだけど書けないんです。自分の村、お祖父さん、そして自分自身のことですからね。</p><p style="margin-bottom:1em;"><span style="font-size: 0.8em;"><font style="font-size: 1.25em;">自分の家でそういうことがあって、いっさいそのことについてしゃべってくれる人がいない。そういうなかで育って、いざそのことについて考えたいとか、しゃべりたいとか、作品に書きたいとか思っても、まったくできないんですよ。今の僕はこうやってしゃべれますけど、こうやってしゃべれるようになるまでに10年くらいかかってます。書けるようになるまでにはもっとかかった。家の事実を知った時、僕はもう芝居書き始めていたんですけど、僕の先輩にあたる劇作家の人が、僕の家のことを知って、「もし僕がくるみざわさんだったらそのおじいさんの日記を全部読んで反吐を吐いてでも戯曲書くよ」って言ったんです。確かにそれが創作に携わる者としては正しい道だなと思ったんです。自分もそれをやりたいなと思ったんですけど、いざ自分がそのおじいさんの日記を読むために手を伸ばそうとすると、これができないんですよ。怖くて、怖くてできない！　ましてや読むなんてことは体が変になりそうで、できなかったんですよ。自分にはまだその実力がないなと思って諦めてました。ただね、石にかじりついてでも書けるようになりたかったんです。</font></span></p><p style="margin-bottom:1em;"><span style="font-size: 0.8em;"><font style="font-size: 1.25em;">で、僕は大阪で、文学学校に通って詩を習ったりした。僕と同じような思いをもった書き手っているんですよ。僕が一番学んだのは、在日の朝鮮人で詩を書いている金時鐘（キム・シジョン）さんです。金時鐘さんの母語は朝鮮語です。でも、日本の植民地支配で言葉を奪われて日本語で創作するしかなくなっている人たちっているわけ。そういう人たちと金時鐘さんは詩のサークルを作って在日朝鮮人として日本語を表現の手段に選んで詩を書いている。そういう書き手のあり方に学ぼうとする人たちと交流したんです、大阪で。その人たちの実践も見たし、一緒に飲み食いしたり、話し合ったりした。そういう経験をすることで、だんだん書けるようになりました。僕は、この前西堂さんが見てくれたお芝居を、古川さんみたいにこれはいい題材だからっていう姿勢で書いたのではなくて、書かなくちゃいけないから内側から掘り起こして、自分で自分の言葉を獲得して、表現しないと納得できないから書いたんです。これをやらないうちは死ねない、くらいに思った。お祖父さんが書き残した日記が目の前にあるし、その日記に関心を持って読んでいる地元の人もいるわけですよ。くるみざわの家のお祖父さんの孫が芝居やってる、いつか書くんじゃないかみたいな（笑）って感じもあるわけ。そうなると相当なプレッシャーがかかる。でもやろうとなって、やったわけです。</font></span></p>

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■上演の条件</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>創作者の地獄、ですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>それを引き受けるのにやっぱり10年、20年かかった......。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>かかりますね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>ふんぎれた動機ってなにかあったんですか？　今がその時だと思った......瞬間。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>あ～、それは。演じてくれる役者さんと出会った時ですかね。それが大きいです。あと、上演しようといってくれる制作会社っていうんですか、仲間がいたこと。これが一番大きいかな、今やらなくちゃと思えたのは。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>その人たちが背中を押してくれたということですか？　それと同時に、祖父を演じる代弁者がいた？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>代弁者っていうか......誰にでも託せる内容ではないので、託してみようと思える俳優さん、制作者に出会ったっていうことですね。出演してくれたのは川口龍っていう役者さんなんですけど。しばらく前から一緒に芝居を作ってるんです。そうすると、今作ってる芝居の話だけじゃなくて、自分がどんな家に生まれてどんなふうに育ったとか、だんだんわかるんです。そうすると、僕の家やお祖父さんのことを知った川口さんが、くるみざわさん、いつかそれを書くんでしょ、みたいになるんですよ（笑）。彼と一作、従軍慰安婦の一人芝居を作ったんですよ（『あの少女のとなりに』）。ハードな題材を一緒につくることってやっぱり相当な信頼関係がないとやれないわけですよ。そういう創作を経験して、次何を作るかなっていうときに、もうそろそろお祖父さんのことを書かなくちゃっていう感じが、ありましたね......。</p>

<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;">
<img alt="『鴨居に朝を刻む」川口さんs.png" src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/10/f1243857b8ddcf7ecbe5d922a3d38ecd42f0e3a2-thumb-400x487-7265.png" width="400" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;" />
マートルアーツ『鴨居に朝を刻む』<br />
作・演出＝くるみざわしん<br />
2024年11月23日(土・祝)～24日(日）)／ギャラリー古藤<br />
撮影＝マートルアーツ<br />
</div>

<div style="font-weight:bold;width:95%;margin-top:2em;">
<p style="text-align:right;">→<a href="http://igs-kankan.com/article/2025/10/001472/index.html">第三部　レールの上でなく、偶然の上を行く公演活動と日々の創作</a></p>
<p style="text-align:left;"><a href="http://igs-kankan.com/article/2025/10/001470/index.html">第一部　臨床も創作も対話から立ち上がる</a>←</p>
</div>
</div>
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    </content>
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    <title>劇作という活動 ｜ 第一部　臨床も創作も対話から立ち上がる</title>
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    <published>2025-10-03T01:29:40Z</published>
    <updated>2025-10-24T00:40:58Z</updated>

    <summary>精神科医で劇作家の胡桃澤伸さんと評論家の西堂行人さんの対談全文です。3部構成でお届けします。</summary>
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        <![CDATA[
<div style="line-height: 2em; font-size: 0.8em;">

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■劇作活動と精神科医</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>今日は劇作家で精神科医のくるみざわしんさんをお迎えしました。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>初めまして。よろしくお願いします、くるみざわです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>くるみざわさんのプロフィールを簡単に紹介します。長野県生まれで、37歳の時に北区つかこうへい劇団に入団し、そこで戯曲創作を学びました。その後2005年から伊丹アイホールで北村想さんが運営する想流私塾という戯曲講座に参加して、本格的に演劇を学びました。2007年に初めて自作の上演のために「光の領地」という集団を創ります。それから15年以上にわたって旺盛な執筆活動を続けられています。
今回くるみざわさんをお呼びした最大の理由は、この1年間演劇界を見渡してきて、もしかしたらくるみざわさんの作品を1番多く見ているのかなと思いました。そのいずれもが非常に印象深い作品で、世間での評価とは違うと思うんですけれども、僕にとっては今年の演劇界のMVPかな。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>（笑）</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>僕はそう思っていますが、それはなぜかというと、彼の作品が上演されている場所が非常に小さい場所だからです。例えば1か月程前に観たのはギャラリーで、30人くらいの観客の前で一人芝居を上演しました。本当に小さな所で上演されているので、観客の人数で言えば、何十回公演やっても大劇場1日分にも満たないくらいです。けれど、その小空間の中で非常にクオリティの高いことをやられている。これはいったい何なんだろうかと思って、このことをくるみざわさんに聞いてみたいというのが今回お呼びした理由の1つです。<br />
もう1つの柱として、くるみざわさんは精神科の医師をされていて、これと戯曲を書くことがどうつながっているのか、ここをおうかがいしたい。実は医者で芸術家っていう方はかなり多くいるんですね。その中で、とりわけ精神科医ということがどういう意味を持っているのかというのも併せて聞いてみたいし、今、若い世代にも、鬱だとか精神的な病を持ってる人たちが増えていて、くるみざわさんなりの分析をしてもらえると、若者に対するアドバイスにもなるんじゃないかと。というようなことで、お招きしたという次第です。今までのことで何か付け加えることはありますか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>いきなり2つ、かなりの直球ですね、。僕は、普段は人の話を聞く仕事をしているんですよ、精神科医ですからね。患者さんの話を聞いて、どっちかっていうと自分からあまり話さない。でも今日は話してみようと思って来ました。西堂さんもこんなふうに質問してくださいますし、もし皆さんも質問があったらしていただけると僕もそれに応えて、話すことができる。質問するというのはすごく大事なことなんですよね。何かを生み出す初っ端にあるのは「問い」です。皆さんが「問い」を出してくれると僕も助かるし、そこから新しい言葉や表現が生まれてくるんですよ。そんなことをまず言いたくなりました。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>今ふと思ったのは、僕も聞くほうが得意ですね。僕は批評家なので、自分でこういうことを言いたいとか世界観を主張するより、他人の話を聞きながら、それと併せて自分のことも言うっていうスタイルでずっとやってきたんです。対話集が多いのはそのためで、聞くのは上手いほうなんじゃないかなということが1つあります。劇作家の人と会うと、聞くことが下手な人のほうが多いような気がするんですよ。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>一般的に言うと、劇作家は自分の言いたいことは山ほどあるけど、それについて聞く耳持ってるかというと意外に持っていない。だから、くるみざわさんみたいなタイプの劇作家って非常に珍しいんじゃないかなと、聞いていて思いました。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>僕も投げるほうではなくて受けるほうですね。西堂さんがおっしゃるみたいに投げられたものを一所懸命に受けて、その結果、作品ができるという執筆スタイルです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>あらかじめこういう世界を見せたいとか、感動させたいとかっていう芸術家魂とはちょっと違うのかなと。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>ああ、そうですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>自己主張の強い劇作家って多いですよね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>多いですね。あまり誰とは言えないけど（笑）。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>逆に演出家っていうのは、わりと聞き上手だと思うんですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>はい、そうですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>演出家は自分の世界があるというよりは、劇作家の書いた世界を通して自分のものを出す。だから媒介者になっているのが演出家だし、批評家だと思うんです。劇作家ってのは自分の世界を構築してぶつけるっていうイメージが強い。</p>

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■聞くことと書くこと</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>僕は、最初は自分の内側に表現するものがあると思えなかったんですね。でも、芝居は好きなんですよ。だからやりたいと思ったけれど、自分が表現したいものが何なのか、あるのかないのかがわからなかったんです。でね、たまたま演劇もやってるサークルみたいなのに入ったんです。そこで、自分の家族はこうだとか、自分はこういう経験をしたとかを語るプログラムがあったわけ。そういうのをいっぱい聞いたんです。来てたのは学校の先生が多くて、授業が上手くできないとか、自分の子供が不登校になってしまったとか。そういう方々。そしてその子供たちが集まるようになって、そこでたくさん話を聞いているうちに、「ああこういうストーリーになるな」というのが思い浮かぶわけです。それを脚本にして書くっていうのを毎回やっていました。聞くっていうことと創作するということはそんなに遠くないんですよ、実はね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>非常に本質的なことだと思うんですね。聞くこと、あるいは読むこと。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>ああ読むことね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>人間って、あらかじめ何かあるわけじゃなくて、何もない空っぽなわけですね。そこで本を読んで、読んだことからイマジネーションをはたらかせて、それを書き換えていく。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>はい。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>だから、本当の意味でゼロから生まれるオリジナルってないんじゃないかなと僕は思うんですね。本を読んだことを書き換えていく。それが現代劇の作家の常道なんじゃないか。今くるみざわさんが言われたように、いろんな人がいて、いろんな面白い事をいっぱいしゃべってくれる、それは自分にないものですよね。自分よりもはるかに多様なものが、他人によって持ち込まれてきて、それをいわば変換していく「マシーン」。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そう「マシーン」。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>（笑）</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>自分はこんな家に育ったとか、こんな目にあったとか話す人は、自分でもそれを持ちきれない。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>ああ、そうですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>持ちきれないから話す。そしてそれを舞台にあげて、観てもらって、伝えたいんだけど、他人が観て楽しめるものにするのは大変だから、そこまでの力はないわけ。でも誰かが脚本を書かなくてはってことになって僕が書くようになったんですけど、結局そういうふうに話を聞いて脚本を書くっていうことは、やっぱり共同創作なんですよ。その人が「ああ伝わった！」って思えるところまで、僕も一緒に心を動かして、頭で考えて、伴走して書くわけです。これが、ちょっと伝わるかわかんないけど、滅茶苦茶楽しいんですよ。達成した時の興奮といったらないです（笑）。　「やったあ！」みたいな感じになるわけ。稽古も大変苦しいんですよ。僕に話してくれた、その体験の当事者が自分自身のことを演じるからね。だけど舞台に立ってそれをお客さんが観て、伝わってるなっていう実感を持った時の喜びは大変なものなんです。そういう渦の中にいました。だから、聞くことと書くことと創ること、あと西堂さんは本のことをおっしゃったけど、本を読むことも創作の一部です。世の中にはその分野の研究者がいて、家族の問題とか、歴史とかについて優れた研究をしている。そういう人の本をやっぱり読まないと創作の手掛かりが見つからない。独りよがりになってしまう。そういうふうに本を読みながら書くっていうことをやっていくと、著者との出会いがあるんです。例えば、去年ここ（明治学院大学）でも上演した『あの少女の隣に』っていうお芝居は「従軍慰安婦」がテーマですから、その分野の研究者の本を読むわけ。で、何冊も読んでいると、「この人だ！」っていう研究者がいるわけ。そういう人を発見すると後はすごくやりやすいです。その人の本を読むことで考えが深まるし、ただ深まるだけじゃなくて、ここが表現したかったんだなっていうのがわかってくる。共同創作に勝手に持ち込んでしまう。そういうことが起きますね。</p>

<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;">
<img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/10/79c1708146ff1f81721e4ae20b36470d64921c52-thumb-400x344-7262.png" width="400" height="344" alt="「あの少女の隣に」舞台写真1s　.png" class="mt-image-center" style="text-align: left; display: block; margin:20px 20px 5px 0;" />
マートルアーツ『あの少女の隣に』<br />
作・演出＝くるみざわしん<br />
2023年2月4日（土）～5日（日）/下高井戸HTSスタジオ<br />
撮影＝マートルアーツ<br />
</div>

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■対話を成立させるために</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>基本的に他人への興味というか関心から、いろいろ受け取ったことを自分なりに変換していく。でも自分なりに変換する時に自分がないと変換できないですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>できないです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>その変換する自分ってなんなのか。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>それはですね......。他人の話を聞いてそれをそのまま受け取るだけでは聞いたことにならないし、相手も話したことにならないでしょう。一所懸命に話していて相手が、ふんふんってうなずいてくれたらそれはそれで満足かもしれないけど、新しい閃きってのはなかなか出ないですよ。閃きがないと創作にならない。だから「新しい閃きが出るような聞き手」っていうのは、実は話し手と少しズレがあるわけ。あれ？そこ、私と考えが違う。あれ？そんなふうに私は思わないっていうところを大事にできるか。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>うん。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>それをないことにして、ただ従順なままやっていても書けないですよ。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>そこがたぶん今の学生には難しいと思う。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>難しいですか。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>すぐうなずいちゃう。ああそうなんだって。そう思った瞬間に対話が終わってしまう。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>ああ、そうか。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>だから対話は、その言われたことに対する違和感の表明とか、それに対してむしろこう思うよっていう意見をぶつける、対立が生まれる。そこがみんな苦手なところなんです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>それはね、今の若い人たちだけじゃなくて、僕も苦手ですよ。ぶつけるまでやると、せっかく話したのに反論されたっていう経験になっちゃうからね。ぶつけるまでやると......やりすぎかもしれないですね。だから、あれちょっと違う、もう少しそこ詳しく話してくれないとわからないと伝えるぐらいにしておく。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>突っ込むっていうことかな？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>柔らかく突っ込まなくちゃいけないんですよ。突っ込む側がやり過ぎたと思っちゃって萎縮するようだと良くないし、突っ込まれた側が不安を感じたり、怖いって思ったりしないように。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>気持ちよく突っ込む、相手が喋りたがるように突っ込む。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうそう、そうです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>それが上手い質問者だと思うんですね。本当はこういうこと言いたかったんだけどって、その背中を押すみたいな。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>だから反論というよりは、AとBの対話がCになるような。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうです、そういう感じです。だから対話してる時は、こうやって西堂さんと1対1で話をしていますけど、実は話題っていうのは西堂さんと僕の間にあるわけですよ。演劇とは、創作とはと語りながら、僕らの真ん中にある話題を2人で見てるわけ。で、「あ、西堂さんから見るとそう見えるんですか。こっちから見るとこう見えるんですけど、どうですか」っていうことを喋るんですよ。自分1人じゃ一部分しか見えないからね。言葉を使って、自分が相手にどう見えているかを知って、自分に見えているものと突きあわせて考える。そういう聞き方、喋り方を続けていけば、お前間違ってるとかそういう論争にならない。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>批判していると、人格を否定しているみたいに兎角なりがちなんですけど、本当はここにある中間項の対象について批判しているんです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>その中間項がないと、攻撃になってしまう。今日、このたった10分ぐらいの間でいろいろ閃きありました。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>ありました？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>ありました（笑）。</p>

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■能におけるワキの重要性</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>聞き手とは、能で言えばの「ワキ」的なところですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね。能にはシテとワキという役割があって、ワキがシテの話をじっと座って聞くんですね。僕はそのこと知らなかったんです。ある時、「世界演劇講座」っていう西堂さんが大阪でやっている講座に来ている、能に詳しい人が僕に向かって、「くるみざわさんはワキです」って言ったんですよ。言われた時はピンと来なかったんだけど、その後いろいろ調べてみると、あ、本当にそうだなと思ったんですよ。つまり能では、ワキの前には、もうすでに死んでしまったけれど、無念の思いが残っていて死ねずに彷徨っている人が現れるんですよね。それがシテです。誰かに話を聞いてもらいたいと思って現れるわけ。そのシテの語りをワキが聞くことで、シテの無念が晴れて、成仏するんです。これは精神科の診察によく似ている。いろんな思いを抱えて診察室に来た人が話をして、「もう、いいです」っていうふうになったら去っていくわけです。精神科の診察も能も、そういう出会いと別れですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>うん。能におけるワキの役割の重要性ですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>それが本物の出会いになり、本物の別れになるためにはワキがシテの無念を語って話すっていうことが実現されないといけないんです。それを実現してるのは、喋っているシテももちろんだけど、聞いているワキがいるってことが大事なんですよ。誰も聞いてくれないところで話し続けることはできないですからね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>うん、そうですね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>で、聞いているワキがシテの無念を受け止めて、「ああこの人はこういう経緯でこうなっていたのか！」と腑に落ちる。これがとても大事なんですよ。誰とでもそんな出会いをしてたら身が持ちませんけど、ここぞという時はそういうふうに出会わないと、人は生きていけない。それを演劇でやっているのが能だと思うんです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>理解するってことが大事なのね。相手を受け入れて、理解する。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね。理解する。わかるっていうことが大事で、わかるというのは実はそれまでわかってなかったんだということがわかった時ですよね。わかった後はわかってなかった時の自分と変わってないといけないんですよ。だからワキの方はじーっとして話を聞いているだけだけど、心のなかでは大きな変化が起きるんですよ。それはわかっていなかった自分を知るという大変つらい変化です。だからわかってもらったっていう経験の裏側には、今までその人のことをわかっていなかった、そういう発見がセットでくっついていると思う。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>非常に深い話ですね。</p>

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■診察</h3>
<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>それをくるみざわさんは生業としてやられているわけです。1人の患者さんと向き合う時間はどのくらいですか？　1時間くらい？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>いや、今は短いんですよ。1時間も話を聞ける人はいなくて、長くても30分、普通は10分とか15分。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>いろいろな悩みとかを聞いてうなずいたり励ましたり、言葉を返したりというような形で、診療が進むわけですか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうですね。それを診察と呼んでいます。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>その時に繰り出す言葉、テクニカルタームみたいなものってあるんですか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>テクニカルタームと言えるほどのものがあるかどうか。というより、テクニカルタームは専門用語ですから、自然な対話のじゃまをしてしまいます。できるだけ使わないほうがいいんです。その場で生まれる生の言葉に治療の力がありますから、前もって用意しすぎるとよくないんです。先輩がやってるところを見たり、こういう時はこういうふうに言うんだよということを教えてもらったり、本で読んでこれはいいと思う言い回しを覚えたりして、自分の言葉にしていくんです。医者になったばかりの時は、診察で使える自分の言葉が何もないわけ。医学部は出て、医師免許は取ったけれど、患者さんの前に行っても何にもできない......というかしゃべれないわけ。何をどうしゃべっていいかわからない。で、さらに精神科の場合は、無理やり入院させなくちゃいけないとかがあるんですよ。入院を嫌がる人を説得してね。そういう場合どうしゃべるかっていうのはすごく難しい。それが精神科医の腕なんですけど、自分1人じゃ言葉が出ないんですよ。無理に出そうとすると「入院しなさい」みたいな命令口調の言葉しか出ない。<br />
どうしてたかっていうとね、僕が研修の時に教授だった中井久夫さんが本を出していて、僕は中井さんの言葉が心にすごくフィットしたから、中井さんの本を診察前に医局で読んで覚えて、セリフ覚えるみたいに一字一句正確に覚えて、できるだけそのまま患者さんの前でしゃべるっていうのをしてました。でもやっぱり、そのまましゃべろうと思ってもしゃべれないんですよ。患者さんの反応が途中で返ってきて、それがその人その人でちょっとずつ違うから。途中で言葉が入れ替わったり、順番が変わったり、もっとわかりやすい言葉に置き換えたりすることで中井さんの言葉をだんだん消化して、自分の言葉にしていった。それが診察で使える言葉の蓄えになっています。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>15分くらいでそれができるんですか？</p>
<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>いや、15分では......入院の説得は無理ですね。1時間ぐらいかかる。普通の診察は10～15分ぐらい。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>診察は１時間くらいたっぷり聞いてっていう感じがイメージとしてあったんですが。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>１時間たっぷりっていうのは難しい。でも、やっぱり40分から50分くらいあったほうがいいですね</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>あったほうがいい？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>あったほうがいい。ただ、今は病院の経済的事情で診察時間をそんなに長くは取れないんですよ。売上げを上げるために１日何人診察しなくちゃいけないっていうのがあるからね。あと、診察を求めて来ている人はもう話したいことが決まってるんですよ。それに焦点を絞って話をすると10分とか15分でも結構長いですよ。2週に1回、そういう話をするだけで変化が起きたりします。</p>

<h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■精神科医にたどり着くまで</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>くるみざわさんは医学部に入られて最初から精神科医を目指されてたんですか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>そうです。最初から精神科医でしたね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>その前にもう1つ大学行かれてますよね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>行ってました（笑）。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>それでなんで医学部にもう1回入り直して、しかも精神科医にたどり着いたのか。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>ああ、そこですか。最初は工学部に行ってたんですよ。入学したのが1984年。卒業したのが1988年。だから、バブルがこれから来るぞっていう時だった。就職先もいっぱいあったんです。で、1986年にチェルノブイリ原発事故がありました（現在はチェルノーブリ）。今はなきソ連の、チェルノブイリ原発の事故が春に起きて、その年の秋ぐらいに大学の生協に原発事故が起きたらどうなるのかとか、原発がどういうものかっていうのを書いた本が置かれてたんです。工学部の生協なのにね、いえ、だからこそかもしれませんけど、原発の本当のところはどうなんだみたいな本を置くような生協だったんです。で、たまたま僕、その本を手に取って読んじゃったんですよ。で、読んだら、あ、原発ダメだわって思ったんです。あれは本当にダメですよ。技術的にも無理で事故は必ず起きる。どんなに防護をしても、原子炉の掃除に入る人の被曝は防げない。ウランの採掘現場でも被曝が起きる。もともと核兵器を作る兵器産業から原発が生まれてて、人の健康を損ねることを見越した上に成り立ってる産業だってことが、本を読んですぐわかったし、それが日本では電力料金にうまく組み込まれていて、絶対に損をしない仕組みになってるんです。作ったら儲かるようになってる。ということは、どんなに人が放射性物質に汚染されても金儲けのために原子力産業は回り続けるんです。このまま工学部にいたら原子力産業で働くことになるかもしれないと思ったんですよ。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>うん。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>大学4年になる春（1987年）に、工場見学で関東への一泊旅行があって、就職先を探すために企業に行くんですけど、その行き先が、東芝、日立。つまり原発メーカーだったんですよ。笑うでしょ（笑）。血の気が引きました。どうしても嫌だったんですよ。人の体や生活を破壊するようなものを作る仕事につくのは。で、原発を作っているからもしかすると日本の製造業は軍事産業もやってるかなあと思ってね、調べてしまったんです。そしたら潜水艦とか戦闘機とか作ってるわけ。僕は家が農家だったんですけど、これから農業じゃなくて工学を学んだほうが良いと思って大学入ったんです。だけど、このまま就職したら作りたくないものを作らなくちゃいけなくなる。そう思って、やめたんです、工学部で就職するのをね。それで、もう1回何がやりたいかなって考えたときに、機械じゃなくて人間ととことん付き合える仕事をやってみたい。特に僕は人の心に関心があったから、そして人の心の明るい面じゃなくてどっちかというと暗い面、闇を知りたい。そこに入っていって仕事として成り立ち、かつ学問としても成り立っていて、資格職であること。資格がないと使われるだけで、1人で自分の思うように立ち向かえないからね。自由がない。こういう条件を満たす仕事は精神科医だなと思った。それが22歳ぐらいの時で、工学部をあきらめて、医学部に入りなおしたという次第です。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>医学部でも、外科だとか、もっと人を救えるものもあるんだけど、そっちの方にはいかなかった？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>行かなかった。やっぱり人の心に関心があったんですよ。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>心の問題。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>うん、心。小説とか好きだったし。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>でも、ある意味で芸術学科に来る学生の動機と似てますね。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>似てますかね？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>似てると思う。少なくとも工学部に行くメンタリティとは対極でしょ。工学系と一番対極にあるものを選びたいって言って芸術学科に来る学生もいるんですよ。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>ああ、なるほどね。僕は自分の将来をちゃんと考えるのが遅かったんですよね。いよいよ切羽詰まってからだったんです。しかもあそこでチェルノブイリ原発事故がなかったら気が付かなかったのかもしれないなあ、と思って。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>やっぱり1986年というのは、世界的な意味での大きな転換期でもありましたね。あの後にベルリンの壁崩壊だとか、いろいろ歴史も大きく変わるわけで。</p>

</h3><h3 style="color:#434da2;margin-top:1.5em;font-weight:bold;">■精神科医と劇作家</h3>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>そこで精神科医と劇作家を両立させるというか......。両立という感じなんですか？　むしろ　精神科医を劇作に活かしているのか。そこらへんの因果関係ってどういうふうに考えているんですか？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>僕は、精神科医も劇作家も同じ仕事だと思ってるんです。</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#7b8d42;font-weight:bold;">西堂　</span>イコール？</p>

<p style="margin-bottom:1em;"><span style="color:#d66a35;font-weight:bold;">くるみざわ　</span>イコールです。「二足の草鞋を履かれているんですね」とよく言われるんですけど、そういう時には、「一足の草鞋で両方やってます」って答えるようにしています。どこがどう一足かっていうと、精神科の診察室にやってくるような方々は、困っていて不自由で遊びがない。遊べなくなってるんですよ。遊べないというのはつまり、楽しめない。こうしなくちゃいけないという思い込みとか、自分はこうだ、こうなってしまったらダメだとかいう決めつけに縛られて、余裕がなく、きつきつの中にいる。緊張していて、話題が自由にあっちに行ったりこっちに行ったり、あんまりしないんですよ。やっぱり、硬く固まっているわけ。遊びがない。Playできなくなってる。<br />
「Play」っていうのは日本語に訳すと「遊び」ですよね。スポーツとか楽器の演奏もPlayですよね。演劇もPlay。あるルールの下で自由に動き回ることができる。それが人間の健康な営みにとって大事だと思うんですけど、精神科の診察室に来る方ってそれができなくなってる、いろいろな事情でね。だからそのPlayできなくなってる人と診察室でお会いして、話しを聞いたり質問したり答えたり、気持ちにはたらきかけたり、よくやってますねって励ましたり、こういう理由があったんですねって受け止めて、その人にない視点を提供したりすることで、ちょっとずつゆとりが生まれてほぐれて、遊べるようになっていくんです。自分はこんなふうに思ってましたとかこんな気持ちでしたということを語れるようになっていく。こういうふうにしたら病気が良くなっていくような気がしますというアイデアが出たりとか。そういう状態に患者さんが変わっていくのをアシストするのが診察なんです。<br />
だからPlayをつくっているわけ。診察で、Playできない人と一緒になってPlayをつくるということが精神科の仕事なんですよ。で、劇作家の仕事はどういうものかというと、もう忘れ去られて、誰もそれについて思い出さなくなっている題材とか、あるいは議論が白熱していて、対立もすごくて、にっちもさっちもいかなくなってるような題材を取り上げて、新しい言葉で視点や広がりを生みだす。言葉がないわけですよ。空間もない。それはいったい何なのかとか、どういうところがぶつかり合って動けないのか、行き詰って固まってるのかに触れる言葉がないし、やり取りが生まれる時間や空間の広がりがない。そういうところにくさびを打って、登場人物を置いて動かし、言葉を見つけて脚本にしてゆく。舞台に上げて、みんなが見て楽しめるようにする。考えられなかったことを考えられるようになるとか、この視点でしか見られなかったものが別の視点で見られるようになるとか、そういうことが僕は劇作だと思ってるんです。だから劇作と精神科の診察はイコールで、僕がやってることは両方とも同じだと思っているんです。</p>

<div style="font-size:0.9em;line-height:1.5em;margin-top:2em;">
<b>（バナー写真クレジット）</b><br />
エイチエムピー・シアターカンパニー「ハムレット　例外と禁忌」<br />
作＝くるみざわしん<br />
演出＝笠井友仁<br />
2023年11月3日（金・祝）～5日（日）／扇町ミュージアムキューブ　CUBE01<br />
撮影＝中谷利明<br />
</div>

<div style="font-weight:bold;width:95%;margin-top:2em;">
<p style="text-align:right;">→<a href="http://igs-kankan.com/article/2025/10/001471/index.html">第二部　他者をわかるということ</a></p>
</div>

</div>

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    <title>対人支援の場としての偶然性の時空</title>
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    <published>2025-10-03T00:44:23Z</published>
    <updated>2025-10-10T01:50:13Z</updated>

    <summary>対談の様子はポッドキャスト「対話ロジカルスペース」で、お聴きになれます。</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://igs-kankan.com/article/">
        <![CDATA[<pclass="msonormal"><font style=""><p class="MsoNormal" style="font-size: 1.25em;"></p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 12pt; color: rgb(0, 112, 192);"><font style="font-size: 1.25em;">◆高木俊介さん×星野概念さんのトークイベントを開催！</font></span></b></p><p class="MsoNormal"><span lang="EN-US"><br /></span></p><p class="MsoNormal"><span lang="EN-US">2025</span>年<span lang="EN-US">9</span>月<span lang="EN-US">15</span>日（祝）に、紀伊國屋書店新宿本店アカデミックラウンジにて、精神科医の高木俊介さんと、同じく精神科医の星野概念さんのトークイベント「教えてください高木さん。対人支援ってなんですか？」が開催されました。</p><p class="MsoNormal"><span lang="EN-US"><o:p>&nbsp;</o:p></span></p><p class="MsoNormal">







</p><p class="MsoNormal">このイベントは、<a href="https://amzn.asia/d/6BytDxE">雑誌『精神看護』<span lang="EN-US">2025</span>年<span lang="EN-US">9</span>月号の特集「"偶然性"に本質を見出す人たち　安全基盤でこそ何かが起こる！」</a>を振り返りつつ、星野さんが高木さんに存分に質問をぶつけるという趣旨のイベントでした。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b style="font-family: &quot;游ゴシック Light&quot;;">&nbsp;</b></p><p class="MsoNormal"><b style="font-family: &quot;游ゴシック Light&quot;;"><br /></b></p><p class="MsoNormal"><a href="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/10/0a862cd0c4bf4a14cee6128fa57089b7a1df932e-7238.html"><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/10/0a862cd0c4bf4a14cee6128fa57089b7a1df932e-thumb-600xauto-7238.jpg" width="600" height="400" alt="かんかん写真.JPG" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></a>

</p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 12pt; color: rgb(0, 112, 192);"><font style="font-size: 1.25em;"><br /></font></span></b></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 12pt; color: rgb(0, 112, 192);"><font style="font-size: 1.25em;">◆イベントの様子はポッドキャストで！</font></span></b></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 12pt; color: rgb(0, 112, 192);"><font style="font-size: 1.25em;"><br /></font></span></b></p><p class="MsoNormal">イベントの様子は『精神看護』のポッドキャスト<a href="https://podcasts.apple.com/us/podcast/%E5%AF%BE%E8%A9%B1%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9/id1818471903"><b><font style="font-size: 1em;">「対話ロジカルスペース」</font></b></a>にて、全編を公開しまています。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><span lang="EN-US"><o:p>&nbsp;</o:p></span></p><p class="MsoNormal">前半（番組ナンバー＃<span lang="EN-US">15</span>）は、精神医療における偶然の捉え方を中心に、後半（＃<span lang="EN-US">16</span>）は、高木さんの特集への寄稿記事「対人支援の場としての偶然性の時空」について解説をいただきました。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal">そして、記事に登場する、もはや「高木曼荼羅」と呼んでしまってよさそうな、人間と社会との関係を時間軸と空間軸を用いて表現した<b>「人間と社会の時空間；相克（そうこく）と循環」</b>がこちらになります（画像をクリックで拡大します）。</p><p class="MsoNormal"><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal"><br />


<a href="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/10/a82195e780e54935959407fcc225f8b86a1a1de1-7256.html"><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/10/a82195e780e54935959407fcc225f8b86a1a1de1-thumb-500xauto-7256.jpg" width="500" height="462" alt="人間と社会の時空間 .jpg" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></a>



</p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal">これはいったい何を表しているのでしょう？ この図、いや曼荼羅の世界観を、ぜひポッドキャストにて味わってください！ 対人支援の仕事、もっと言えば、生きることに前向きになれるはずです。</p><p></p><p class="MsoNormal"><br /></p></font></pclass="msonormal"><p class="MsoNormal">資本が提供する空間と商品生産のための時間に飲み込まれている私たちの生活ですが、<b style="">それでも世界は美しいのです！</b>（『精神看護』編集部）</p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal"><a href="https://podcasts.apple.com/us/podcast/%E5%AF%BE%E8%A9%B1%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9/id1818471903"><b>ポッドキャスト「対話ロジカルスペース」へはこちらから</b></a>←クリック</p><p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;游ゴシック Light&quot;;">&nbsp;</span></p><p class="MsoNormal"><span lang="EN-US" style="font-family:&quot;游ゴシック Light&quot;;
mso-ascii-theme-font:major-latin;mso-fareast-theme-font:major-latin;mso-hansi-theme-font:
major-latin"><o:p>&nbsp;</o:p></span></p><p class="MsoNormal"><span style="font-family: &quot;游ゴシック Light&quot;;">&nbsp;</span></p><p class="MsoNormal"><span lang="EN-US" style="font-family:&quot;游ゴシック Light&quot;;
mso-ascii-theme-font:major-latin;mso-fareast-theme-font:major-latin;mso-hansi-theme-font:
major-latin"><o:p><br /></o:p></span></p><br />]]>
        
    </content>
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    <title>「まんがだからわかる！できる！看護のための薬理学レッスン」～Lesson21　抗アレルギー薬～</title>
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    <published>2025-08-22T07:18:52Z</published>
    <updated>2025-10-27T14:34:38Z</updated>

    <summary>化学伝達物質を抑える，IgE抗体をつかまえる，アレルゲンに慣れる</summary>
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        <![CDATA[<div><br /></div><div>
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson21_nursekusuri_1.jpg" width="90%" alt="Lesson21　抗アレルギー薬1" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson21_nursekusuri_2.jpg" width="90%" alt="Lesson21　抗アレルギー薬2" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson21_nursekusuri_3.jpg" width="90%" alt="Lesson21　抗アレルギー薬3" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson21_nursekusuri_4.jpg" width="90%" alt="Lesson21　抗アレルギー薬4" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson21_nursekusuri_5.jpg" width="90%" alt="Lesson21　抗アレルギー薬5" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson21_nursekusuri_6.jpg" width="90%" alt="Lesson21　抗アレルギー薬6" style="margin: 20px auto" />
</div>
<div style="font-weight:bold;width:95%;">
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</div>
]]>
        <![CDATA[<p><br /></p>
]]>
    </content>
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    <title>第3回　高校で年間通して助産師が行う  ユースフレンドリーな性教育</title>
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    <published>2025-07-31T07:04:12Z</published>
    <updated>2025-08-18T06:02:46Z</updated>

    <summary>いま社会問題化している性の問題について，戦い続ける，熱き助産師たちがいる。日本が真のSHRHを実現する日まで，そんな助産師たちにコミットし，次世代に性の課題を持ち越さない！！というミッションを実現していきたい連載である。
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://igs-kankan.com/article/">
        <![CDATA[<p class="MsoNormal" style="text-indent:10.5pt;mso-char-indent-count:1.0"><b>性の悩み，困りごと，つらさ。それは，人間が成長する上で，多かれ少なかれ誰しもが持つ普遍的な問題となると言っていい。</b></p><p class="MsoNormal" style="text-indent:10.5pt;mso-char-indent-count:1.0"><b>いま社会問題化している性の問題について，戦い続ける，熱き助産師たちがいる。日本が真のSRHRを実現する日まで，そんな助産師にコミットし，次世代に性の課題を持ち越さない，そんなミッションを実現していきたい！！　これはそんな連載である。（助産師ミッキーこと，清水幹子）</b></p><div><div><p class="MsoNormal" style="text-align: right;"><br /></p></div><img alt="助産師ミッキーとまゆさん。まゆさんが性教育を行う青楓館高等学院にて。" src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/07/e746d4831e08203540bd8262b9638b29e9bcc3ac-thumb-400xauto-7177.jpg" width="400" height="303" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0px auto 20px;" /><span style="color: rgb(128, 53, 14); text-indent: 14px;">近年，さまざまな場所で，性教育の重要性が語られるようになってきました。しかしそもそも，性教育の目的って何なのでしょうか？</span></div><div><span style="color: rgb(128, 53, 14); text-indent: 14px;">よく聞くのが，「性被害に遭わないために」「性加害をしないために」「望まない妊娠をしないために」。悪いことを避けるために行われるのが性教育なのでしょうか。</span></div><div><span style="color: rgb(128, 53, 14); text-indent: 14px;">兵庫県の私立高校で年間を通したカリキュラムとして性教育を行っている，助産師の田中まゆさんは，「自分を大事にするために」「自分で選ぶために」「相手を尊重するために」性教育を行っていると話します。</span></div><div><span style="color: rgb(128, 53, 14); text-indent: 14px;">「性教育は幸せに生きるためのもの」と考えている助産師ミッキーが，そんなまゆさんに性教育について話を聞いてきました。</span></div><div><span style="color: rgb(128, 53, 14); text-indent: 14px;"><br /></span></div>
<div><p><br /><b style="font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);">助産師が，高校で年間を通して性教育を行う</b></p><div><p class="MsoNormal"><b><span lang="EN-US" style="font-size: 14pt; color: rgb(216, 110, 204);">&nbsp;</span></b></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　田中まゆさんは，高等学校で年間を通したカリキュラムをつくって性教育を実施されていますね。すごくめずらしいことだと思いますが，どんなきっかけで始められたんですか？<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　性教育自体は，私は助産学生のときにやりたいと思うようになったんです。私は看護師資格をとってからすぐに助産学校に行ったのですが，母性看護学を履修したにもかかわらず，そこで初めて詳しく知ったことが多かったんです。「助産学校に来ない限り，この知識には辿り着けないんだ」と思いました。妊娠・出産は多くの人が経験することなのに，助産師になる人は一握り。だからこの知識をもっと広めたいと思いました。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal">　最初に就職した大学病院で，先輩と一緒に性教育を始めました。でもそれは私が伝えたい性教育とは違うと思ったので，クリニックに転職したのを機に，本格的に取り組み始めました。その中で，兵庫県明石市にある通信制高校サポート校「青楓館高等学院」をつくられた岡内大晟さんに出会い，新しく開校する青楓館高等学院では性教育を必ず取り入れたいということや，性教育の内容や方法などは一任するというお話を受け，「それなら年に<span lang="EN-US">1</span>回だけではなく毎月やりたいです」とお伝えしたのです。回数を重視しているわけではなく，私が伝えたいことに対して，従来の出前授業のような形では時間が足りないと考えました。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　年間通してカリキュラム化された性教育をやっているという話は，日本全国でもほとんど聞いたことがなく，先駆的な取り組みだと思います。<span lang="EN-US">1</span>回<span lang="EN-US">2</span>時間の授業を<span lang="EN-US">1</span>年間で<span lang="EN-US">10</span>回実施されるということですが，いざやるとなると，「<span lang="EN-US">10</span>回もどうしよう」みたいなことはなかったですか？<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　もともと私の頭の中には伝えたいことがいっぱいあったので，むしろ「あれもこれも」と詰め込んでしまいました。授業準備に時間がかかることだけが，ちょっとハードに感じるくらいです。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal">









</p><p class="MsoNormal" style="text-indent:10.5pt;mso-char-indent-count:1.0;
layout-grid-mode:char">他の学校では年に<span lang="EN-US">1</span>回，<span lang="EN-US">45</span>分や<span lang="EN-US">1</span>時間なので，本当に最低限のことしか教えられなかったのです。今は，毎回必ず<span lang="EN-US">2</span>時間ではなく，<span lang="EN-US">1</span>時間半くらいで終わることもありますが，年に<span lang="EN-US">10</span>回ありますから，人生のいろいろなことを教えられるし，生徒自身でいろいろ考えてもらう時間をつくることもできます。</p><p class="MsoNormal" style="text-indent:10.5pt;mso-char-indent-count:1.0;
layout-grid-mode:char"><b style="text-indent: 10.5pt; font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);"><br /></b></p><p class="MsoNormal" style="text-indent:10.5pt;mso-char-indent-count:1.0;
layout-grid-mode:char"><img alt="まゆさんの性教育の授業風景。オンラインでも同時配信する。" src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/07/b9c8bbab69be25cd5230ba2280de7f410bf53928-thumb-400xauto-7180.jpg" width="400" height="300" class="mt-image-center" style="color: rgb(0, 0, 238); text-indent: 0px; text-align: center; display: block; margin: 0px auto 20px;" /></p><p class="MsoNormal" style="text-indent:10.5pt;mso-char-indent-count:1.0;
layout-grid-mode:char"><b style="text-indent: 10.5pt; font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);"><br /></b></p><p class="MsoNormal" style="text-indent:10.5pt;mso-char-indent-count:1.0;
layout-grid-mode:char"><b style="text-indent: 10.5pt; font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);">生徒たちが「出席したい」と思える工夫</b></p></div><div><p class="MsoNormal"><b><span lang="EN-US" style="font-size: 14pt; color: rgb(216, 110, 204);">&nbsp;</span></b></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　今年（インタビュー収録は<span lang="EN-US">2024</span>年）で<span lang="EN-US">2</span>年目だそうですが，最初の年と<span lang="EN-US">2</span>年目で変えたところはありますか？<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　最初の年はそれぞれの話題をテーマ別で行いました。妊娠とか性感染症とか避妊，<span lang="EN-US">LGBTQ+</span>など，いわゆる性教育のイメージです。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　タイトルから中身が想像できますね。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　性教育は必修授業ではないので，去年は出席率が伸び悩んでしまうことが課題になりました。相手は高校生なので，私としてはほぼ大人と捉えていて，「なんでも伝えられるし聞いてくれるだろう」という考えがあったんです。でも蓋を開けてみると，性にまつわる話に気恥ずかしさを感じたり，男女一緒に受講するのに抵抗があるという声が出たりして，「生徒たちはそもそも性教育の授業を受けることに慣れていないんだ」と気が付きました。日本で長年，性教育がタブー視されてきた影響で，「男女関係なく知識を持つことは大事だ」という，性教育のベースとなる考えが，生徒たちの中に十分育まれていなかったんです。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　見学して印象的だったんですが，「自分の体について，異性に知っておいて欲しいことはある？」という質問には「特になし」という答えだったのに対して，生理のつらさについて聞いたら，ぶわーっと答えがたくさん出てきましたよね。生徒たちは，生理のつらさは自分でも感じているけど，それを異性にも知ってほしいというところまで至っていないし，「生理のことは男女関係なく知っておく必要があることだ」という認識もないんだなと思いました。これが，まゆさんが言われる「ベースがない」ということなんしょうか。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　そうですね。学校の先生に相談すると，「みんな恋愛で悩んでいるんですけどね～」と言われました。恋愛や結婚は去年もテーマには入れてあったんですけど，それでも足が向かなかったようなんです。行きたいと思っても，恥ずかしさが勝ってしまって行けない。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　「恋愛や結婚＝性教育」というイメージがなかったんでしょうね。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　そこで今年は，人生のステップに当てはめて構成してみました。テーマ別なら妊娠の話は妊娠の回にしか出てこないけれど，ステップごとに話すと，何回も同じ話が出てくることもあります。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　大事なことだから何回も出てくるんですよね。それはむしろ生徒にとってもいいことですね。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal">

















<b><span style="font-size:11.0pt;
mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;
mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:minor-latin;mso-bidi-font-family:
&quot;Times New Roman&quot;;mso-bidi-theme-font:minor-bidi;color:#0070C0;mso-ansi-language:
EN-US;mso-fareast-language:JA;mso-bidi-language:AR-SA">まゆ　</span></b>自由参加なので，必ずしも毎回参加してくれる生徒ばかりではないんです。重要なことが何回も出てくれば，たまたま１回だけ参加した生徒にも伝えられます。</p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal"><a href="http://igs-kankan.com/article/5c911cef043ea99c39b1783dad194332813abfcc.png" "="" target="_blank" rel="noopener"><img src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/07/5c911cef043ea99c39b1783dad194332813abfcc-thumb-400xauto-7183.png" width="400" height="225" alt="2024カリキュラム.png" class="mt-image-center" style="color: rgb(0, 0, 238); text-align: center; display: block; margin: 0px auto 20px;" /></a></p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal"><b style="font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);">生徒たちが安心して聞ける・話せる空間をつくる</b></p></div><div><p class="MsoNormal"><b><span lang="EN-US" style="font-size: 14pt; color: rgb(216, 110, 204);">&nbsp;</span></b></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　私が見学した授業は，「<span lang="EN-US">2</span>人の距離感」というタイトルでしたね。<span lang="EN-US">2</span>人の距離が縮まっていって，その後もしかしたら別れが来るかもしれないし，来ないで続くかもしれないという話や，お互いに会いたい頻度や連絡したい頻度が違うかもしれないという話など，いろいろな話題がありました。その中で，生徒たちに質問を投げかけて，生徒たちがお互いの意見を聞き合うように誘導していきながらも，まゆさん自身の意見は言わず，「いろんな選択肢があるよね」「そういう考え方もあるよね」というようなコメントをしていました。そこがすごく，ユースフレンドリーだったなと思うんですよ。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　ありがとうございます。私は基本，「いいね」しか言っていないです（笑）。私が生徒たちに尋ねている質問って，基本的に正解がないものばかりなんですよ。「そうじゃなくてこうだよ」って言う必要もない，「そういうこともあるよね」みたいな質問なんです。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　そのような質問を投げかけられると，生徒は自分で「どうかな？」と考えますよね。誰かの答えを聞いたりしながら。それで明確な答えを言うわけじゃないんだけど，お互いがお互いに「そう考えているんだ」と知ることで，共通認識のようなもの形成され，生徒たちがお互いに安心できる空間が生まれているように見えました。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　去年から，授業の最初に，「話したくないことは話さなくていいよ」「ちょっと無理だなと思ったら退席してもいいよ」と必ず伝えてから授業を進めてきました。一方で，あまりそう言い過ぎると今度は私が質問しにくくなってしまったり，生徒の反応に一喜一憂したり，自分の中で言葉を盛ってしまったりするところがあったので，今年は授業の前に匿名アンケートを実施して，その結果を授業の最初のほうに盛り込んでいます。匿名だから意見を出しやすいし，自分たちのアンケート結果って，どんな生徒でも気になるので，授業に入り込みやすくなります。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal">　本当はもっともっと議論したりディスカッションしたりする時間がとれたらいいなと思うんですけども，その場でパッと意見を出すというのは大人でもなかなか難しいことです。だから事前アンケートで匿名の意見をまず送り，授業中は自分の中で考えてみる，という構成にしています。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　授業内容は，いつもどうやって考えているんですか？<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal">











</p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　最初に年間のカリキュラムを<span lang="EN-US">10</span>段階で作成し，それぞれで話す内容をキーワードでピックアップしています。あとはそのキーワードに添って毎回の授業内容を作成します。その中で聞きたいことをアンケートにして，担当の先生にお送りして，生徒に送付してもらいます。回答の集計結果が返ってきたら，その内容を盛り込んで授業の資料を作っていきます。</p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　全部，まゆさんオリジナルの内容ですよね？<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　オリジナルですね。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#E97132;mso-themecolor:accent2">ミッキー</span></b>　すごいです。どの段階で学校の先生に授業内容をお伝えするんですか？<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size:11.0pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:
游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:
minor-latin;color:#0070C0">まゆ</span></b>　あまり事前に伝えることはないですね。青楓館高等学院の先生から，「この話はしないように」，など制限されることはなく，「お好きにどうぞ」というスタンスで一任してくれています。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal">







<b><span style="font-size:11.0pt;
mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:游ゴシック;mso-ascii-font-family:游明朝;
mso-hansi-font-family:游明朝;mso-hansi-theme-font:minor-latin;mso-bidi-font-family:
&quot;Times New Roman&quot;;mso-bidi-theme-font:minor-bidi;color:#E97132;mso-themecolor:
accent2;mso-ansi-language:EN-US;mso-fareast-language:JA;mso-bidi-language:AR-SA">ミッキー</span></b><span style="font-size:10.5pt;mso-bidi-font-size:12.0pt;font-family:&quot;游明朝&quot;,serif;
mso-hansi-theme-font:minor-latin;mso-bidi-font-family:&quot;Times New Roman&quot;;
mso-bidi-theme-font:minor-bidi;mso-ansi-language:EN-US;mso-fareast-language:
JA;mso-bidi-language:AR-SA">　</span>信頼して任されているんですね。</p><p class="MsoNormal"><br /><img alt="生理用ナプキンを使った授業。「初めて触った」という男子が多い。" src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/07/5e6ce0af7d0c4afa182b99cfd53f689c5a2fd885-thumb-autox567-7181-thumb-400x567-7187.jpg" width="200" height="283" class="mt-image-center" style="color: rgb(0, 0, 238); text-align: center; display: block; margin: 0px auto 20px;" /><b style="font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);"><br /></b></p><p class="MsoNormal"><b style="font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);">正解のない問いへの答えは，本人の中にある</b></p><div><p><font color="#d86ecc"><span style="font-size: 18.6667px;"><b><br /></b></span></font></p><div><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　私，東京都内の偏差値が高い私立男子高校に性教育に行ったことがあるんですけど，その学校の生徒たちは，「いい大学に行くこと」しか頭にないような状態でした。親もそこを重視するからかもしれませんが。それで「人を好きになるってどういう感情ですか？」っていう質問が出て，びっくりしたんです。</p><p class="MsoNormal">　びっくりしつつも，「例えばだけど，柑橘系の飴とミルク系の飴どっちが好き？」と聞き返して，「こっち」と選んでもらいました。「じゃあミックスフライ定食と，コテコテのラーメンとどっちが好き？」「こっち」「<span lang="EN-US">B</span>系の服と，シャツに革靴みたいな服とどっちが好き？」というように，だんだんと高度な「好き嫌い」の話にしていって，「髪の毛が長い子と短い子どっちが好き？」「おもしろい子と優しい子とどっちが好き？」と，<span lang="EN-US">10</span>回くらい聞いていったら，最後には「好きになるってちょっと分かってきた気がする」と言ってくれました。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal">　その生徒たちは，毎日勉強ばかりで，自分で選択することをしてこなかったように見えました。授業が終わったら親が送迎する車に乗って，親が用意してくれたお弁当を食べて塾に行く......という生活のようでした。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">まゆ</span></b>　私の授業では，「どんなときに『この人が好き』と思いますか？」というのを事前アンケートでとりました。「自分のことを気にかけてくれたとき」「つい目で追っていると気づいたとき」「ほかの人には冷たいけど私には優しい」というような回答があって，私も「分かる！」なんて言いながら授業で紹介しました。やっぱり正解がないけど，いろいろな人の意見を聞いてみたりして，「なるほど」「私も」と思ったりするという時間をつくりました。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　子どもや若者たちの中に答えがあるんですね。やっぱり大人から教えられたことって身につかないじゃないですか。それよりも自分たちの中で考えたり，「同級生の子がこう言った」とか「同じ学校の子がこんなことをしていた」ということの方が最終的に残りますよね。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;">「付き合うと<span style="text-indent: 10.5pt;">いうこと」っていう授業はどうやったんですか？</span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">まゆ</span></b>　それもアンケートを取りましたね。「あなたにとって付き合うってどういうことですか？」。内容では，デート<span lang="EN-US">DV</span>のことを結構話しましたね。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　付き合ったからといって，何でもしていいというわけではないと。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">まゆ</span></b>　はい。授業の中では「<span lang="EN-US">LINE</span>にすぐ返さないと怒る」「体の写真を送れと言う」「デートでどこへ行きたいかお互いの意思を確認する」というように，よくない状態やいい状態を織り交ぜて<span lang="EN-US">10</span>項目くらいを提示して，<span lang="EN-US">OK</span>か，アウトか，微妙なラインかを選んでもらいました。回答はバラバラでしたね。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　「どれくらい付き合ったらセックスしてもいいと思う？」という質問はどうでしたか？<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">まゆ</span></b>　これもバラバラでしたね。「付き合ったらその日から<span lang="EN-US">OK</span>」という回答もあれば，「ある程度付き合ってから」という回答もあって，その期間もバラバラ。<span lang="EN-US">1</span>カ月くらいもあれば，<span lang="EN-US">1</span>年くらいもありました。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　これも正解がないですね。正解がないことを考える，これが性教育かもしれませんね。</p><div><b style="font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);"><br /></b></div><div><b style="font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);">多様性を前提にしない性教育は聞いてもらえない</b></div><p><font color="#d86ecc"><span style="font-size: 18.6667px;"><b><br /></b></span></font></p><div><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">まゆ</span></b>　事前アンケートは匿名なので踏み込んだ質問をすることもありますが，授業で投げかけるときは，本人の性に関することは聞かないようにしています。やっぱり反応しづらいので，当たり障りのない，一般論として考えられるような質問です。授業の冒頭で，「自分の体は自分のもの，自分の気持ちも自分のもの。授業の進行としてみんなに何か聞くこともあるけど，言わなくてもいいし，答えなくてもいいよ。出ていくのも聞かないのもあなたの自由だよ」ということを必ず毎回言っています。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　そのような授業は，青楓館高等学院のような校風だからこそ実現できているのかもしれないですね。だからこそ，「こういうのがいいよね」と発信していきたいですね。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">まゆ</span></b>　自由参加だからこそ，誰もが参加しやすい，楽しいものをつくっていかないといけないと思っています。生徒たちから「恋人いないし」「結婚興味ないし」「妊娠出産や子育てなんて関係ない」という声が出ることもあります。だからこそ，特定の人生を押し付けているわけじゃないということを最初に伝えないといけないと思っています。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　「恋愛をしない」という選択肢もありますからね。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">まゆ</span></b>　そうです。多様性を前提としていないと，参加してもらえません。「しないならしないでいいけど，誰かと何かあったときに必要になる知識があるので，このようなテーマにしています」と伝えています。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"></p><p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;">私は，中学生以上だったら，もう大人として扱っていいと考えているんです。理解できるし，自分の人生を考えられます。もちろん未成年なので社会人経験がないですから，「今は経験していないかもしれないけれど，ゆくゆくはそうなるかもしれない」という含みを持たせて伝えることもあります。キャリアプランの話もあるので，ジェンダーギャップ指数や<span lang="EN-US">SDGs</span>，少子化の話もする予定です。</p><p><img alt="真剣なまなざしで授業をするまゆさん。" src="http://igs-kankan.com/article/assets_c/2025/07/9d02516b02fc405b2d2fb2b5bd6a2a557d40a013-thumb-autox533-7182.jpg" width="200" height="266" class="mt-image-center" style="color: rgb(0, 0, 238); text-align: center; display: block; margin: 0px auto 20px;" /><b style="font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);"><br /></b></p><p><b style="font-size: 18.6667px; color: rgb(216, 110, 204);">性教育が子どもや若者を傷つけてはいけない</b></p><div><br /></div><p><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　まゆさんの性教育は，いわゆる「いのちの教育」という内容とは違いますよね。</p><div><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">まゆ</span></b>　そうですね。「産んでくれた人やこれまでの先祖に感謝」とか「生まれてきただけで100点」というような話をするのは私は嫌いなんです。「自分自身がそう思う」ということと，「性教育の講師という第三者が話す」ということは，意味が違います。だって，とてもそんなふうに思えないような扱いを受けたり，自分がないがしろにされたり，傷ついたりする現実があるとき，第三者からそのような話をされたら，私ならかえってつらくなりますから。「いい話」は，状況によっては誰かを深く傷つけることがあるという視点をもって，性教育を行っていきたいと考えています。</p><p class="MsoNormal">　非現実的な数字を提示して「こんな確率で生まれてきた」とか，「生命は奇跡」という言い方もしません。そう言われると，「だから生活する上で何があっても我慢しろ」と言われているような気分に，私は子どもの頃なっていました。生まれてきたことだけ過剰に持ち上げられると，その後つらかったことや嫌だった経験を全て無視されている感じがするのです。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;">「親に感謝する」というような話は，例えば虐待を受けている子には言いませんよね。じゃあ虐待を受けていないように見える子には言っていいのでしょうか。誰が本当に虐待されているか，傷つけられているかって分かりませんよね。理想的な家族像を前提にして話すから，「それに当てはまらない子はどうしよう」となってしまうんですよ。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal" style="text-indent: 10.5pt;">私は，性教育で伝えていいのは，「事実だと分かっていること」だけだと思っています。家族背景に関わることなど，「事実かどうか分からないこと」は言わない。親に感謝するというような話を第三者から聞いて，「最近反抗していたけど反省しないとな」とすんなり思える子どもは，性教育でその話を聞かなくても絶対にどこかで同じように気付くことができます。だから私たち性教育講師が大勢を目の前にしたときに守らなければいけないのは，その言葉を聞いて傷つくかもしれない子どもなんです。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"></p><p class="MsoNormal">　「命が大切」なんて，子どもも若者も言わなくても分かっているんですよ。だから私は，命があるかないかや，妊娠出産だけを切り取った話ではなく，生きていく上で「あなたの体と気持ちが大切」だと言います。私が性教育で伝えたいのは，「自分はどうしたいのか」を考えることです。自分の価値観はどうなのかを知って，自分の気持ちを大事にする。そこから「相手も同じように自分の気持ちが大事だよね」と考えられるようになって，互いに尊重し合うことにつながります。性教育ではそこを伝えることが一番重要だと思っています。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p><font color="#d86ecc"><span style="font-size: 18.6667px;"><b><br /></b></span></font></p><p><font color="#d86ecc"><span style="font-size: 18.6667px;"><b>ユースフレンドリーな性教育をめざそう</b></span></font></p><div><br /></div><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　大人が自分だけの経験に基づいて決めつけることは危ういですよね。決めつけや脅しになっていたり，子どもや若者に「こうあってほしい」という理想の押し付けになっていたり。そうではなく，本人が選択できたり，人生をよりよくしていくのを手伝うのが大人の役割です。日本の義務教育は「こうなんですよ」と言い過ぎたり，「よい例」や「正しさ」をやたらと示したりして，本人が選択する力を奪いがちなところがあると感じています。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">まゆ</span></b>　「正しい性教育」はないけれど，「正しい知識」は存在します。「体の仕組みがこうなっている」ということは「事実」であり，正しい知識ですが，「それは人によるよね」というような価値観や選択の自由があることは，「正しさ」では計れないから，教育としてこれが正解だと伝えるべきではない。その２つを混同するとおかしな話になります。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　今，「性教育や性に関する情報は大事だ」「子どものうちから知っておくべき」というような意見がインターネットでもテレビでもたくさんあります。でもそれは「被害に遭わないために」というある種の優しい視点から，「脅し」や「禁止」のような伝え方になりがちです。だけど本来，性や妊娠・出産や育児は，その人の幸せの基盤になりうるものです。だから性を伝えるときには，「これはあなたの幸せや人生にとってすごく大事なものなんだよ」という視点で伝えたいと思っています。ポジティブに性に関する知識を伝えることは，幸せな選択をする素地を育てることにつながります。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal">　性を伝える側の大人が性的に幸せでなければ，なかなか子どもや若者にポジティブに伝えることができません。だから大人の方も，性的に幸せであってほしいと思います。脅しや禁止ではなく，幸せな姿や性に関するポジティブさを見せられるような毎日を，大人が送ってほしいと思います。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">まゆ</span></b>　今回の取材で，「ユースフレンドリーですね」と言っていただけたことが，とてもうれしかったです。私は，助産師としての知識を得る前，悩みを抱えたり悩んだりしたときに相談できる場所を知らなかったし，親に相談なんてもってのほかと思っていました。そして助産師になって働く中で，妊娠して，陣痛が来て初めて病院に駆け込んでくる若い女性にも出会いました。ニュースなどで，女性が性に関する事件に巻き込まれる話もよく見聞きします。でも，私自身が彼女たちと同じような出来事に至らなかった確かな理由なんて，何にもないんですよね。本当に，ただ運がよかったからでしかありません。そう思うからこそ，私はユースフレンドリーをめざしているんです。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal">　やはり性の知識は，誰もが持つべきものです。全ての人に必要な知識であり，突発的に必要になることもある知識なので，変な色眼鏡をかけずに伝えたいと思っています。<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(233, 113, 50);">ミッキー</span></b>　ユースフレンドリーな性教育，私もめざしていきたいです。今日はどうもありがとうございました。</p><p class="MsoNormal">（<span lang="EN-US">2024</span>年<span lang="EN-US">10</span>月<span lang="EN-US">10</span>日取材）<span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></p><p class="MsoNormal"><br /></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">田中まゆさんと助産師ミッキーが<a href="http://igs-kankan.com/article/2025/07/f83c129aeb73892be756febef416cb64e9aa2637.pdf" target="_blank" rel="noopener">「ユースフレンドリーな性教育チェックリスト（PDFが開きます）</a>をつくりました！</span></b></p><p class="MsoNormal"><b><span style="font-size: 11pt; font-family: 游ゴシック; color: rgb(0, 112, 192);">ぜひご活用ください。</span></b></p></div></div></div></div></div></div><a href="http://igs-kankan.com/article/2025/07/f83c129aeb73892be756febef416cb64e9aa2637.pdf" target="_blank" rel="noopener"><br /><img alt="ユースフレンドリーな性教育チェックリスト(PDF)" src="http://igs-kankan.com/article/73a64f3aeaae00c26c826081d5ef757becb73acb.jpg" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></a>]]>
        <![CDATA[<div><p></p></div>]]>
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    <title>「まんがだからわかる！できる！看護のための薬理学レッスン」～Lesson20　下剤～</title>
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    <published>2025-06-27T06:49:10Z</published>
    <updated>2025-08-25T05:11:45Z</updated>

    <summary>「朝のお通じのために眠前に飲む」イメージですが，例外もあります</summary>
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        <![CDATA[<div><br /></div><div>
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson20_nursekusuri_1.jpg" width="90%" alt="Lesson20　下剤1" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson20_nursekusuri_2.jpg" width="90%" alt="Lesson20　下剤2" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson20_nursekusuri_3.jpg" width="90%" alt="Lesson20　下剤3" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson20_nursekusuri_4.jpg" width="90%" alt="Lesson20　下剤4" style="margin: 20px auto" />
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    <title>「まんがだからわかる！できる！看護のための薬理学レッスン」～Lesson19　止痢薬～</title>
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    <published>2025-05-23T01:17:33Z</published>
    <updated>2025-06-30T09:28:06Z</updated>

    <summary>ここでオピオイド受容体が出てくるとは......！</summary>
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        <![CDATA[<div><br /></div><div>
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson19_nursekusuri_1.jpg" width="90%" alt="Lesson19　止痢薬1" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson19_nursekusuri_2.jpg" width="90%" alt="Lesson19　止痢薬2" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson19_nursekusuri_3.jpg" width="90%" alt="Lesson19　止痢薬3" style="margin: 20px auto" />
<img src="http://igs-kankan.com/article/Lesson19_nursekusuri_4.jpg" width="90%" alt="Lesson19　止痢薬4" style="margin: 20px auto" />
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